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｢まあ、最初からそういう契約でグループに入ったからね」
WZ｢それはもう耳にタコができるくらい聞いた」
｢うん言った。でも言った通りだから。それこそ破った日には代表が契約違反になって、自分はグループからいなくなることになるんじゃない？」
WZ｢代表が契約違反するんだからAがやめることないだろ。辞めるなら代表側の誰かだよ」
｢ウジが代表を陥れようとしてる」
WZ｢それは絶っ対に語弊があるから誰にも言うなよ」
なんでそんな契約をしているのか。
多分それはメンバーの誰も知らないことで、たとえAに真正面から聞いたとしても、Aは“そっちの方が楽そうだったから”とかそんなことしか言わないんだろう。
分かってるけど、納得しているかどうかは別の話だ。
WZ｢いつかしれっと載せてやる。お前には何も伝えないでアルバム出すからな」
｢えぇ、いつ？」
WZ｢言ったら意味ないだろ」
｢たしかに」
WZ｢確かにって…」
｢じゃあ、気長に待ってるよ」
WZ｢待つくらいならすぐ頷けよ」
吐き捨てるようにそう言った自分に「今は少し怒ってるね」と今の今までずっと目を閉じたままのAが言った。
その顔を上から覗き込んで、手のひらを口と鼻を覆うように当てがってみれば、さすがに苦しかったのかAが目を開ける。
ぱちっと開いた瞼の下には、光が入って青く染まった目が見えた。
｢ジフナ」
WZ｢なんだよ」
｢やっぱりそれ怒ってる顔じゃない？」
WZ｢どうだろうな」
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柊(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» ありがとうございます☺︎そう言っていただけて嬉しいです。読む人それぞれ色んな捉え方をして楽しんでいただけたらと思います🙌🏻 (8月11日 22時) (
レス) id: f0f6ce6cb0 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - こういうどちらの性別とも取れるお話大好きです！！！！性別が選択できってだけでだいぶ違う見方ができますからね！！！最高です！！！続き楽しみにしてます！！ (8月11日 12時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2023年8月10日 22時
