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WZ｢…あー、そういえばさ」
｢ん？」
WZ｢今回の曲もオレ１人で作ったことになりそうなんだけど？」
｢それが？」
WZ｢それが、ってお前なぁ……」
このまま話を続けたらAのペースに引っ張られかねない。というかさっきの会話には、ほとんど意味がない。
そう思って話題を逸らしたのはいいけど、やっぱりAとの会話は大抵こいつにペースが持っていかれてしまう。
｢やーウジ。そんな顔しなくても」
WZ｢目閉じてるくせに何で顔が分かるんだよ」
｢声がそんな感じ」
WZ｢声だけで当てられてたまるか」
練習生のころ、「そんなに楽器やってるならある程度はできるだろ」と引き込んだ
想像以上の、なんてオレが言うのは何だか申し訳ないような気もするけど、問題はそこじゃない。
曲を作って、歌詞を書いて。
それが素晴らしいと認められて、カラットたちは「さすがウジ」と称賛の声をあげてくれる。
けれど、そこにAがいることを周りは知らない。
Aがその働きを表に出さないのだ。デビューしてからここまでずっと、クレジットにその名前が載ったことは一度もない。
それは自分とAが２人で作った曲であっても、ほとんどAが１人で作り上げた曲であっても＿＿だ。
WZ｢損してると思わないわけ？」
｢損って？」
WZ｢Aも楽曲に関わってるのに一切名前が載らないんだぞ？おかしいだろ」
｢おかしくないよ。印税自体は貰ってるし、名前自体はそうしてほしいって頼んでるんだから」
WZ｢…それを聞く代表も代表だろ」
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柊(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» ありがとうございます☺︎そう言っていただけて嬉しいです。読む人それぞれ色んな捉え方をして楽しんでいただけたらと思います🙌🏻 (8月11日 22時) (
レス) id: f0f6ce6cb0 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - こういうどちらの性別とも取れるお話大好きです！！！！性別が選択できってだけでだいぶ違う見方ができますからね！！！最高です！！！続き楽しみにしてます！！ (8月11日 12時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2023年8月10日 22時
