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WZ｢それが…まさかこうなるとはな」
ぼそっと呟けば、作業室のソファーに寝転がっていたAが「…ん？」と自分がたてた物音に反応する。
綺麗に目を閉じていたから寝ていると思ったのにしっかり起きていたらしい。それとも今起きたのか。
なぜか目は開かないけど、とりあえず起きていることは確かだった。
目を開けないで人と話すって不便じゃないのかと思いながら、Aのことだし、また変なことでも考えているんじゃないかと思う。
｢なに？」
WZ｢なんでもないよ」
｢ああ、そう？」
WZ｢Aこそ何してんの？昼寝？」
｢違うよ。練習」
WZ｢……なんの？」
｢声だけでウジが何を考えてるか読み取る練習」
あぁ、やっぱり変なことだった。
そう思った勢いで吸った息を少し重めに吐き出せば、「今は呆れてるね」とAが言う。
WZ｢そりゃ、変なこと言われればそうなるだろ」
｢酷いなウジ。こっちは大真面目なのに」
WZ｢お前の大真面目が時々オレにはよく分からないんだけど？」
｢ジュニは分かってくれるのになぁ…」
WZ｢それはジュニだからだよ」
｢ホシも分かってくれるよ」
WZ｢それもあいつだから」
｢ウォヌも」
WZ｢ウォヌは流してるんだろ」
そう答えれば、「確かに。それはあるかも」と目を閉じたまま片方の口角が少し下がるのが見える。
｢じゃあ、ウジも全部理解しなくていいから最低限だけ飲み込んでよ」
WZ｢最低限もオレには難しい気がするけど」
｢じゃあ、いざと言うとき」
WZ｢いつ？なにを？」
｢さぁ…？」
いや、まず「じゃあ」ってなんだ。「じゃあ」って。
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柊(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» ありがとうございます☺︎そう言っていただけて嬉しいです。読む人それぞれ色んな捉え方をして楽しんでいただけたらと思います🙌🏻 (8月11日 22時) (
レス) id: f0f6ce6cb0 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - こういうどちらの性別とも取れるお話大好きです！！！！性別が選択できってだけでだいぶ違う見方ができますからね！！！最高です！！！続き楽しみにしてます！！ (8月11日 12時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2023年8月10日 22時
