ぱくじみん信者のじみん離れ【 th 】

5 また、既視感 ページ5

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「俺、本気だよ」


「そう、なの…？」



そんな、こんなにかっこいい人に言われて嬉しくないわけじゃないけど
接点が見つからないし、かっこいいからこそ信じづらい。



「でもわたし、かわいくないよ。こうやって影で、ばかって言っちゃうし…なんですきなの？」


そうだ。
わたし、さっき悪口言っちゃったところ
遭遇してたんだもん。

すきだったとしても、ちょっとは幻滅しちゃったでしょ、きっと。



困ったように んー、 って笑うから
やっぱり幻滅したんだ、とか
ほら好きじゃなかったんだ、とか

ちょっと性格悪くなっちゃう。




「面と向かっていうのはずいけど、Aちゃんって見たことないくらいかわいいよ」


「…そんなことないよ。見たことない、くらいでしょ」



屁理屈みたいな、テヒョンさんにあたってるだけだ、これ。

口が悪くなっちゃって、ごめんね ってあわてて謝ると、優しく笑ってくれた。



あれ、この笑顔も既視感…。




「ねえ、Aちゃん」


「なあに？」


「コレ、要る？」



かわいい顔で笑ってたテヒョンさんは、目の前に大好物のメロンパンを差し出した。

校内で人気で中々買えないから、食べれたことなんてない。



「くれる、の？！」

「うん。俺、パン食べてパン食べてパン食べたからお腹いっぱい」


「ほんと？！テヒョンさんだいすき！！」


勢いでおもわず言っちゃって、あわてて ちょっとだけ！！と付け足す。



ふふ、と笑うテヒョンさん。

今度はかっこいいほほえみがそこにあって、つい見惚れちゃった。

そんな俺かっこいい？ってうれしそうに笑うから、
嘘つくのも意地悪だし、じみんちゃんにかまってもらえてるのとこれはなんか違うから


「うん、見たことないくらいかっこいいよ」って正直にいう。


「じゃあ、ジミンのほうがかっこいいんだ？
見たことない、くらいでしょ？」


「じみんちゃんよりかっこいいよ？けど…」



わたしでも、その"けど"につづいた言葉がよくわかんなかった。




「夢に出てきた人が、テヒョンくんと同じくらいかっこよかった気がして、」


そっか、と呟いたあと
テヒョンさんはうれしそうに笑った。








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