◯恋ゆえに ページ10
ーside
ようやく手を伸ばせば届く距離まで来れた。
初めて見た時からキラキラしていていつか隣に並ぶことが目標になってた。
初めはただの憧れで尊敬する人だった。
いつから?
そんなこと覚えてないほどにいつの間にか心まで囚われていた。
日に日に輝きを増していく彼女を見て俺の中で不安も増していった。
彼女を自分のものにしたいと思う人はたくさんいる。
もちろん俺の周りにも。それほどまでに貴方は魅力的で俺らの世界のたった一人の人。
少しでも近づきたい。
貴方の瞳の中に一瞬でいいから映りたい。
初めはほんのささやかな願いだった。
でも、近づけば近づくほど知れば知るほど欲張りになっていく自分がいた。
俺のことだけ考えて欲しい。
俺のことだけ見てて欲しい。
貴方を自分のモノにしたい。
それが叶うのならどんなに幸せだろうか。
どうしたらあなたの心を捉えられますか?
こんなにも俺の心を捕まえて離してくれないというのに。
隣に入れるだけで幸せだと思っていたはずなのに
苦しい。辛い。
でも、あなたの側にいたい。また痛くなる。それでもいたい。
居なくちゃならない。
叶わない想いを捨てられたらどんなに楽だろうか。
「好き、、」
あぁ、本当に貴方には腹がたつ。
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作者名:羽未 | 作成日時:2024年2月25日 23時