共に奇跡を (ページ34)

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強がりと弱さとページ34

岡side

”ダァン”

リハ場から聞こえてきたのはうるさかった休憩室が凍りつくほど響いた鈍い音

それと、

楽「A！」

叫び声に近いようながっくんの声

全員が焦ってリハ場に出てみたら明らかに焦っているような様子のがっくんと地面に倒れ込んでいるA

浦「Aちゃん！」

浦くんの声で太郎がハッとした顔をする。いつもは冷静な太郎ですら動揺が見れる。

そりゃそうだ。蹲ったまま動かないAを見るのは太郎でも初めてだから。

『いっっっったぁ』

静まり返った空間に間抜けに聞こえる声

ほっとする年下組たち。

『あは、ごめん、いやぁ〜着地ミスったぁ〜』

『ちょっと水飲んでする〜』

ヘラヘラと力なく笑ってその場を立ち去ろうとするAな顔が一瞬痛みか何か分からんけど歪んだのが分かった。

岡「がっくん」

声をかけたら気がついていたようで不安そうにAを見つめるがっくん

楽「ちょ、俺ら抜きで先やっといて！」

『え、大丈夫やから！真「はーーーい！」

たけの大声で掻き消されたAの強がりの言葉

ありがとう、たけ

岡「そんな痛そうな顔して何言ってんねん」

楽「ごめんな、俺が練習誘わんかったら」

『だって早くしーひんと、沢山練習しーひんと追いつかれへん』

Aの強がりは昔から治らない癖