少女漫画(T,N) ページ33
年明け、年下彼氏2の撮影に向けてオーディションを行うと決まった後、オーディションで一番良かった人が私の相手役を務めることが発表された。
そこからはてんやわんやで。
ドラマを見たり、映画を見たり、至る所で練習し出したり。
自分で言えることなのかわからないけどなんとかして私の相手役を掴みに行こうとする人ばかり。
そんな中で勝ち取ったのは予想通りと言えるのか拓哉だった。
西「いや〜俺やっぱ天才やわ!」
『ちゃんとやってな?』
西「わかってるわ!」
ふざけ倒していてもさすがでカメラが回れば一気に役者のスイッチが入る拓哉。
さすがとしか言いようがなかった。
〜〜
西「先輩って好きな人いるんですか?」
『うーん、今はいないかなぁ、』
西「今はっていうことは今後はチャンスあるっていうことですか」
『何言ってんの笑ちゃんと課題やり、「俺、本気です。」
西「だから俺のことちゃんと見てください」
〜〜
【カット!!】
西「どう!?今のめっちゃ良かったんちゃう!?」
カットがかかればすぐにいつもの調子に戻る。
『うん、良かった』
西「女の子ってやっぱああいうん言われたら嬉しいもんなん」
『嬉しいもんなんちゃう、知らんけど』
西「じゃあさ、あれ本心やったって言ったらどうする?」
『は、?』
西「俺、本気やから。だから俺のことももっとちゃんと見て。」
西「ふふ、なぁーんてじょーだん!!どきどきした?」
鼻を擦りながら悪戯っ子のように笑う拓哉に返せたのは苦笑いだけ
だって分かるから
大ちゃんに言われた拓哉が嘘つく時の癖、鼻をこする癖
あぁ、この間から頭を悩ませることばかり
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作者名:羽未 | 作成日時:2024年2月25日 23時