共に奇跡を (ページ16)

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俺らにできることできないこと（T,M) ページ16

真弓side

グループの中で年下組でいいこと。
それはAちゃんに可愛がってもらえること。年上組に甘えられること。
といってもたけはどちらかといえば真ん中やし甘えることも少ないけど。

真「Aちゃん、顔色悪ない？」

『え？そうかな？メイクかな〜』

真「体調悪いとかじゃないん？大丈夫？」

『え〜全然元気やで！』

真「ならいいけどさ、」

そういってダンスレッスンに向かってくAちゃん。
その背中も若干ふらついてるのはたけの気のせいなんかな

心配して声をかけたとしても突っぱねられるからそれ以上は踏み込めへん。
いつもAちゃんはそう。弱いところは俺らにはほとんど見せてくれない。

楽「たけ？もうレッスン始めんで！」

がっくんに呼ばれて初めは ride の振り確認から
踊り終わった時Aちゃんの方をチラッとみたら明らかに息が上がって涙目な様子で立ってるのもギリギリそう。

真「Aちゃ、楽「A？もう限界ちゃう？休み、？」

『いや、もうちょい、、』

岡「そんなんで何言うてるん」

楽「ごめんなさい。ちょっと休憩もらってもいいですか？ほら、A？」

『ごめん、』

強引にがっくんがAちゃんを連れ出して休憩させる。
一度は抵抗するもののすぐ素直に従うAちゃん

これが俺らにできないこと。
Aちゃんに甘えてもらうということ。

いつも弱い部分を見せるのは同期のがっくんと岡ちゃん

真「ごめん、俺気づいてたのに無理やり止めれば良かった」

岡「たけは悪くないで。あいつが強がりなだけやから」
　「気づいてくれてありがとうな」

やっぱり一緒にいた時間はどう足掻いても勝てへんからあきらめた部分も多少はある。それでもやっぱり男としては頼ってもらいたい。

いつまでも年下扱いなんかじゃ嫌。いつかたけにも頼って。