共に奇跡を (ページ12)

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初恋事変ページ12

［初恋はいつですか？］

この世界にいれば嫌というほど聞くこの質問

『入所当時いた先輩のダンスですかね。一瞬で目を奪われてそんな風に踊りたいと思ったのを覚えています」

お決まりの当たり障りのないこの答えまでが私のワンフレーズ。もちろん目を奪われたのも衝撃を受けたのも嘘ではない。そんな先輩のように踊れるように練習してきたのも事実。

今でもそのことは忘れてはいないしもちろん目標のまま。

『振り付け考えてみたのでみてもらえませんか？』

［いいよ〜］

［上手く出来てるやん］

今でも私の尊敬する人で振付師さん。
でもそれが初恋かと言われるとほんの少しだけ嘘になるかも知れない。

ーーーーーーー

浦「Aちゃん初恋聞かれた時いっっつもこの回答してへん？」

真「それな！たけも気になってた！」

『一貫した方が一番アイドルやん』

蓮「ということは嘘ってことー？」

普段アホなくせにこういうとこ鋭いんよなぁ蓮王

岡「それ８年ぐらい前から変わってへんで」

楽「あ、そやなぁ。俺もそれ気になっててん！」

蓮「え〜岡ちゃんもがっくんも知らんのやったら今教えてや〜」

どんどん話の輪が大きくなって疑問解決できるまで離してくれなさそうな蓮王まで登場してきて。
はぁ、ややこし

『別に嘘ではないよ、嘘ではない』
『でも事実でもない』

息を呑んで私の答えを聞くメンバー
想像してた答えと同じだったのか、やっぱりなと呟く太郎と岡ちゃん
パッと顔を輝かした残りの人たち

真「と、いうこと、は、？」

浦「恋愛感情ではないと考えていいのかな？」

蓮「え！待って浦くんなんでそんな考えになんの！！」

楽「浦くん！それは俺も教えてくれ！」

まるで友達一人に彼女ができたときの男子高校生みたいに騒ぐ年下組と楽
これじゃ誰が最年長かわからんなぁ

岡「それって、あの人やんな」

『ん〜内緒』

ただ、
相変わらず岡ちゃんだけはやっぱり鋭い