文スト 紅い目の私はトリップ少女

三十八話、ラブコメはお好きで？ ページ42

栞「皆さんただいまです〜。で、どうしたんですか？胡桃って人。」


太「ああ、胡桃ちゃんなら行く当てがないから探偵社で預かることに
　 したよ。」


栞「あーそーなんだー。それにしても此処本当に“温泉”旅館
　 だったんですね。先刻旅館の裏に行きましたがちゃんと
　 温泉あったんですね。」


太「栞ちゃん失礼だよ。」


栞「温泉旅館ならこのプランが最適！今すぐメモして下さい国木田さん！」


国「ああ！」


国木田さんは手帳を取り出した。信じてくれて有り難うです。

栞「今日は温泉に入った後に卓球してもう一回温泉入って就寝。
　 明日は朝一で温泉に入りその後もみじ狩りします。」


乱「今、秋じゃないよ〜。」


栞「そして山の幸を堪能したのち」


ナ「此処は海ですから海の幸ですわね。」


栞「締めにもう一回温泉に入ります。」


太「うわあ・・・随分ぎっちり決めてあるじゃないか。」


国「なあ栞、温泉率が高すぎないか？」


栞「やっぱりお決まりですから。」


全「？」


栞「だからジャンル的にお決まりの展開じゃないですか！！」


国「何を云っているんだ栞、先刻から・・・」


太「！栞ちゃん。君、もしかして勘違いしてるかもしれないが・・・



　 この小説、ラブコメじゃないよ。」


栞「！？！？！？！？！？！？
　 えっ 嘘！？ラブコメじゃないの！？」


太「明らかにコメの部分しかないよね！？コメディだけだよね！？」

三十九話、温泉編終話。→←三十七話、トリップに合法も非合法もない。たぶん。

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