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WZ｢…２人で来るのはまずくない？」
SC｢なんでだよ。別に女の人と来てるわけじゃあるまいし」
WZ｢いや、そういうんじゃなくて色々と」
SC｢色々って？」
WZ｢いや、…いいよ。もう何でも」
…ああ、こいつ常識を忘れてる。
「ジフナ。出掛けるぞー」とそれなりの服に着替えさせられて連れて来られたのは、指輪にネックレス、あとはピアスとか、そういうアクセサリーがこれまたピカピカに磨かれたショーケースの中に並べられているお店。
特別な用がない限り、中々近寄らないこんな店に男２人で訪ねることを知っていたなら宿舎から一歩も動かなかったのに。まあ、後悔してももう遅いけど。
WZ｢でも何でいきなりこんなところ…」
SC｢それはほら、最近変な虫が多いだろ」
WZ｢虫？もう冬だけど？」
SC｢あにあにAの周りにだよ」
WZ｢…ああ、なるほど」
“変な虫”
そんなわざわざ遠回しに言われた言葉(ヒョンの目には本当にそう映ってしまっているのかもしれない)を理解できたのは、自分にも思い当たる節があったからだった。
虫。変な虫。ああ、確かに多い。
Aが高校を卒業して、早２年。今までAが持っていた“高校生”“学生”という肩書きは、自分達が想像していた以上にAのことを守ってくれていたらしかった。
流石に卒業してすぐは様子を見ていたのか。
それともどこかしらAが大人になってしまったのか。
今になってAをそういう対象として見るやつらが増えていたのだ。
『すみません。これから仕事があるので』
・『あ、じゃあ連絡先は？』
『ああ、いや本当に時間がないので』
仕事終わりにAの姿が見えないと思えば、廊下で引き止められていたり、連絡先を聞かれていたり。
当の本人はいつも興味がなさそうに首を振っているけど、負担にならないわけじゃないし、こちらがいい気分でいられるわけでもない。
連絡先を聞かれて、“スマホを持っていない”と答えていた時は、もう少しうまい断り方を教えるべきだなと思ったけど。
SC｢相手が明らかに“贈り物”を身に付けてたら常識のあるやつは辞めるだろ」
まあ、それでもやめなかったら…とヒョンが言おうとした続きの言葉は聞かないでおこうと思う。
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柊(プロフ) - ゆのさん» ゆのさん！コメントありがとうございます！自分の作品を楽しみにしてもらえているだけですごく頑張れます。ぜひこれからも読みに来てください☺︎ (2022年11月24日 13時) (
レス) id: 5636c3913f (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - お気に入りの通知がたくさん来ていてもこのお話を最初に開いてしまいます！ほんとに大好きなお話なのでこれからも楽しみにしてます！ (2022年11月23日 23時) (レス) @page37 id: 2a4750898c (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 田中さん» 田中さん！そう言っていただけて本当に嬉しいです。以前いただいたコメントがいつも力になっています。これからも好きでいてもらえるよう頑張りますね。また感想やリクエストがあれば、いつでもお待ちしてます☺︎ (2022年11月23日 22時) (レス) @page37 id: 9d9bb9464f (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 読むのが毎日の楽しみです！更新されていたら嬉しくて、何度読み返しても楽しくて…本当に大好きな作品です！！ (2022年11月23日 16時) (レス) @page33 id: 9ee7fd89b1 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - アキレス腱さん» アキレス腱さん！IVの方にも足を運んでいただいてありがとうございます！そう言っていただけて感激です。これからもそう思ってもらえるように頑張りますね☺︎ (2022年11月22日 9時) (レス) id: a551900f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2022年11月13日 21時
