～檻の中の自由～[終わりのセラフ][オリジナルキャラメイン] (ページ4)

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ドールと人形って...そのままですね　by.ドールページ4

ドール「起きてください...ナイト、起きてください」

低血圧の多い左半分を手慣れた様子で起こして行くチープ。...たが、あの人はさりげなく1番問題のナイトを私へ押し付けてきた。先程少しぼぅっとしていた時に、隅に転がって寝る2人を確認したのであろう。
無理に起こせば犬のように噛みつかれ、優しく起こせば絶対に起きない。それが朝ナイト。
私はおそらく後者であり、ナイトには時間がたってから自力で起きてもらう他ない。

ドール「ナイト...朝ご飯食べちゃいますよ...起きてください」

もうすでに5分の4は起きており、チープの方は全員起き上がっている。
手伝って貰うことも可能.....だが、私はチープに任された時に、了解と言ったのだ、自力でやりたい。

そして結局、毎朝毎朝遅くなってしまうのだが、ある1名を除いて誰も文句は言わないので、甘えさせていただいているのだが、朝ご飯だけはどうしても早くしてもらいたい。彼らだって、私だって人間だ。お腹がへってはイライラもする。そのイライラはナイト...あとなぜか私に向けられてしまう。それがとても苦手なのだ。

チープ「もう先に食べるか？そろそろみんな限界みたいだ」

ドール「そうですね、先に食べていてください。私はもう少しだけ...」

チープ「ん、おーい！みんな！！飯だ！席につけー」

わーい！きゃっきゃっ！！やったー！！と叫ぶ姿は大変可愛いらしく、
もう少し頑張ろうという意識が強くなっていくのを感じて、なんだかんだ言ってやっぱり私はあの子達に弱い。ということを再確認してしまった。

もうちょっと、もうちょっと...

こうして毎朝恒例となってしまった戦争がはじまった。