真っ白で真っ黒な少女 (ページ8)

今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:2,914 hit

第六話ページ8

ガシャーン

セバスチャンに言われて厨房に向かう途中

窓から何か赤い物体が…

？「A！元気だった？！」

貴「えっ、あ、あ～！！ぐ、グレル！！」

グ「そうよー！元気してた？家に行ったら誰もいないんだもん！心配したわよ！！」

貴「あ、ごめん。実は…」

そうして私は懐かしい友人(グレル)にこれまでのことを話した

グ「そう、つらいこと言わせちゃってごめんね」

貴「いいのよ。いつか話さないとって思ってたし、グレルが謝ることなんてないよ」

グ「ありがとう。……あっ、今の話からじゃAは自分が天使だってことに気づいたのよね」

貴「…そういうことだよね、自分でも人間じゃなかったなんて今でも少し疑うけど」

グ「あのさ、今だから言おうと思うんだけど」

といって、グレルは迷いのあるような顔をした

グ「Aは天使であって人間でもあるの…そして、……悪魔でもあるの」

貴「えっ……？」

私は人間だけど天使でもあって、…悪魔？

グ「あ、あのね、Aのお母さんが天使だって知ってるでしょ？それで、実はお父さんは悪魔だったの」

グレルは私が混乱してるのがわかったのか一生懸命に説明しようとしてくれている

貴「…そ、そうかっ！なるほどね！へぇ～、お父様が悪魔だったのか」

グ「そうなの。…あっ！！そういえば、なんでAがセバスチャンのところにいるの？！」

貴「あっ、」

グレル、…今の話でわからなかったんだ……とりあえず、アンダーテイカーとのことは話してない、だって話したらアンダーテイカーが死神だって事ばれるから…

貴「じゃあ、どうやって話せばいいんだよっ！」

私が独り言をいきなり言ったからかグレルが一瞬ビクついた

グ「あ、A？なんかどうした？……あっ！もしかして風邪でもひいた？？」

貴「う、ううん。風邪は全く…」

と、私がどう説明しようか迷っていたら後ろから黒い物体…じゃなくてセバスチャンが来た

セ「A！こんなところで何をやっているのですか？厨房へは行ったのですか？」

貴「あ、いや、ちょっとこの、人？が？」

といって、グレルを指差した

セ「……グレルさん？何してるんですか？」

グ「あははは、ちょっと仕事中にAを見つけたからさぁ、ははっ」

セ「ははっ、じゃないですよ？」

セバスチャンは黒い笑みを見せ、グレルをやっちゃたっ☆

グ「か、顔はやめてぇ～」