千日紅を咲かせましょう【灰谷蘭】

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今日はAがバース性の結果が返ってくる日だった。

前はΩだったよな
Ωって分かった時にショックすぎて倒れたんだっけ。

Aは真一郎にバース性の結果を見せていたけどAはケロッとしていて真一郎の方がびっくりしてた。これは確定で記憶があるやつだ。

次の日AとシンイチローはΩ専用の病院に行った。

俺は二人が行った後すぐに記憶がある奴を呼び出した。今後の作戦会議の為にだ。エマとイザナはなんかAの事が心配だからと言ってこの場にいる。

　『単刀直入に言うとAには前の記憶があると思う。』

俺がそう言うとケンチンがなんでそう思うんだと、聞いてくる。

　『理由は簡単。あいつ前の時は結果見た時ショックすぎて泣いて倒れたんだよ。だけど今回は泣きもしなかった。記憶がない奴は前と同じ生活を送っているだろ？だけどAは違う。だから疑ってる。』

そうかと全員が頭を抱える。

　「そういえば前の時は家にも籠らずずっと遊んでばっかいたもんね。」

エマは幼少期の記憶がないだけで中学生からの記憶がある。

　「じゃあもう聞けばいいじゃん。記憶あんのー？って」

イザナが言う。

　「馬鹿じゃねーの？Aが俺らと会うと都合が悪いからずっと避けてんだろ？こんな大人数で行ったら泣かれるわ。」

と、ココが言う。

結局的に話はまとまりAの気持ち的に蘭と会えそうな感じだったらみんなで聞こう。そうなった。
もうAに記憶がある大前提で話を進めた。


Aside

雨が降り続く。

しとり、しとりと嫌いな雨の音がずっと聞こえる。

最近は家に東卍の人や天竺の人が沢山出入りするので部屋に籠りっぱなしになった。いつ、誰が家にいるのかわからないだから、ご飯も自分の部屋まで持ってきて貰っていた。本当に申し訳ない。

今日は雨が降っていて頭が痛くてイライラが収まらない。だからお菓子でも食べて気分を落ち着かせようと思い、自分の部屋から出る。お菓子とお茶を持って自分の部屋に帰る。なんだか視界がグラグラして早く部屋に戻ろうと思って早く歩く。

勢いよくドアを開けると自分の部屋じゃなかった。隣のニィの部屋だった。みんないる。蘭さんもいる。そう脳が認識すると、
体がブワッと熱くなって息が荒くなる。
久しぶりの感覚に足がくすむ。
ここにいたらまずい本能的にそう思い自分の部屋に逃げた。

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