全てが僕たちの宝物Ⅷ (ページ16)

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SH
藤「紫耀いる？」

え，藤ヶ谷先生来た。

紫「いるよ。何？」

藤「話があるからちょっと違うお部屋行こう」

？

紫「うん。」

・

藤「明日なんだけど検査入れていい？」

紫「えっ，今日やったばっかじゃん」

藤「うん，そうなんだけどいつもと違う検査をやりたいんだ。」

紫「ふーん，いいけど・・・」

藤「ありがとう。明日の午前中にやろうか。これ検査内容に関する書類ね。それからファイルの中に書類入ってるから記入もしておいてね。」

紫「はーい」

藤「検査の説明するよ。これが・・・」

"筋生検"

渡されたパンフレットには大きくそう書かれてあった。

この検査初めてかな？とにかく覚えて無い。

そもそも何て読むか分かんないや。

先生の説明も難しくてよく分かんないんだよね笑

藤「何か聞いておきたいことある？」

紫「ないよ」

藤「分かった。じゃあ明日朝ごはん食べて1時間ぐらいしたら看護師さんが迎えにいくから検査しようね。」

紫「はーい」

・

紫「ただいまー」

廉「紫耀、なにそれ？」

紫「分かんない！さっき渡された。明日追加で検査するやつの案内だって。ねえこれ何て読むの？」

廉「表紙に書いてあるデカい文字？」

紫「そう」

廉「きんせいけん」

紫「きんせいけん？まあ何でもいっか。」

どうせ明日やるときになったら分かることだし。

廉「まって紫耀・・・それ痛いやつかもしれん」

紫「はっ，え？嘘でしょ」

廉「生検って俺やられたことあるけどくっそ痛い。」

紫「まじで？」

廉「挟まってるファイルの中に同意書入ってへん？麻酔のとか。」

紫「同意書？・・・・あった。」

まさしく麻酔の同意書・・・

うわー、嫌な予感しかしない。

さっき足痛かったしなんか動かしにくいし大がかりっぽい検査追加って

俺絶対今気付いてないだけで状態悪いやつなんじゃない？
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