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TF
藤「紫耀？体痛くなってきちゃったかな？」
紫「・・んっ」
藤「薬一回強めてみようか。もし頭痛いとか別の症状が起きたら教えてくれる？」
紫「うん、」
元々夕方から夜にかけて悪化していく症状。
血液浄化療法と吸引の疲れに加えてクリーゼの回復がまだだからあってかなりしんどそう。
それにICUだから一人の状態で，周りの患者さんたちは意識が無い方が多くて看護師さんたちも見慣れない人たちってこともあって
メンタル不安定なんだよね。
だから出来るだけICUに足を運ぶようにはしているんだけど階も違うから限界があるんだよなー・・。
藤「ちょっとずつだけど効いてきた？」
紫「ぅ、ん、マシ、にな、てき。た」
藤「お！良かった。別の何か症状は出てないね？」
紫「ん、だ、じょぶ」
紫耀の背中を優しくトントンしてみる。
このまま寝られちゃえばいいんだけどなー、、、
紫「・・・・」
あ、目トロンとしてきた。そろそろ寝られるかも・・
prrrr prrrr
紫「で、わ？」
と思ったら電話。
あー、あともう少しだったのに紫耀起きちゃったじゃん。
藤「ごめん紫耀起こしちゃった。ちょっと一回離れるね」
・
藤「はい。」
玉『あ、もしもしガヤ？うちの海人さんが一人寂しいって言ってて，せめて紫耀くんの状態聞きたいんだって笑。
申し訳ないんだけどちょっとでいいから話してくれない？』
紫耀の状況ねー。
・・・待てよ？
藤「玉、今海人くん電話出来る状態？」
玉『うん。』
藤「ちょっと待ってて」
玉『うん』
藤「紫耀」
紫「ん？」
藤「今電話繋がってて，海人くんとお話できそうだけどする？」
紫「え！いい、の？し、たい！」
藤「疲れない程度にちょっとだけね」
でもマスクしたままじゃ聞き取れないかな
藤「電話の時だけ話しやすいようにカニューレにしようか」
紫「うん」
藤「はい出来た。ちょっと待っててね」
藤「玉お待たせ。紫耀今話せるよ」
玉『あ、まじで？出来る？ありがとう！』
藤「紫耀、はい。」
紫「あり、がと！」
__________
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作者名：風音色
| 作成日時：2022年7月16日 19時
