海人くん誕生日特別編5 ページ12
KT
海「ねえ廉・・」
廉「あーもしもしお母さん？あーうん、そうそう。それとさぁ・・・」
行っちゃった。
海「しょぉ・・」
いない！
あれから数日。なんと今日はとうとう2人とも家族と一緒で忙しそうにしててほとんど相手にされなくなってしまった。
いいや、僕には先生がいるもんね。
海「すみませーん」
・・・・・・・・・・
あれ、誰もいない。
とうとう玉森先生もどっか行っちゃった。
あーあ、完全に僕独りぼっちじゃん。
海「・・・・・ぐすん」
急に自分だけ独りぼっちで取り残されちゃった気がして悲しくなってきた。
・
藤「あれ？海人くん？」
海「え？」
藤ヶ谷先生！
藤「探したよー、どこ行ってたの？お散歩？」
海「・・・違う、皆探してた」
藤「皆？」
海「うん、紫耀も、廉も玉森先生も皆僕の前からいなくなっちゃったから。」
藤「そんなことないけどなぁ。あ、そうだ海人くん」
海「なに？」
藤「ちょっとだけ先生と寄り道しない？」
海「？いいよ」
藤「ありがとう。こっちこっち。」
なんだろう。
藤ヶ谷先生に連れてかれて、普段来ない診察室みたいなとこのベンチまでやってきた。
藤「ここの奥にベンチがあるんだけど、先生そこお気に入りなんだよねー」
海「先生って変わってるね笑」
藤「えー、良くない？ここ笑。ちょっとだけ特別感あって先生好きなんだー」
へえー、確かに座ってみたら案外いいかも？
藤「秘密だからね、、、、あ。電話。ちょっとごめんね」
海「うん」
あーあ、藤ヶ谷先生もどっか行っちゃった。
ぼーっとベンチに座って意味も無く自分の足元を見つめた。
藤「海人くんおまたせ。そろそろお部屋戻ろっか。」
海「うん」
まあどうせどこに行っても独りならどこでもいいや。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 427人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：風音色
| 作成日時：2022年1月29日 0時
