全てが僕たちの宝物-特別編ⅱ- (ページ16)

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シリーズ1周年記念2 ページ16

YT
玉「随分賑やかだね笑。」

回診の時間だから部屋の前まで来てみたらなにやら賑やかそう。

確かガス抜きしたばっかりの人と，抗がん剤の副作用で貧血がひどい人と，夜だから全身痛くなってきてる人しかいないはずなんだけど？笑

廉「あ、玉さん！」

玉「やっほー廉。相変わらず顔色悪いねー」

廉「ひどくないですか？笑」

玉「あははは！まだくらくらする感じあるでしょ。」

廉「・・・あります」

玉「ほらねー。ちょっと顔触らせて」

あー。

廉の下瞼の裏を見てみたら案の定真っ白。

玉「ちゃんとベッドに横になった方がいいよ。足動かしていい？」

廉「はい、ありがとうございます」

玉「足ちょっと高くしておこうか。」

廉「はい、」

玉「今は貧血以外に症状無い？」

廉「ないです、ほんまにくらくらするだけで」

玉「分かった。今日ミツいないからなー、もう一回休んでまだだめそうだったらまた呼んで。薬強くするから」

廉「わかりました」

玉「とにかく今は楽にしてな。」

廉「はーい、」

話が終わった瞬間ぎゅっと目を瞑ってしまった廉。それぐらい視界がぐらついてるんだと思う。

ゆっくり休ませて様子を見ながら追加の薬の準備をしておこうかなー

玉「ちょっとはマシになったかな？」

廉「うーん、確かにマシかもしれないです」

玉「良かった！でもそれでもやっぱりしんどかったらすぐ薬多くするから言ってよ」

廉「はーい」