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side : Jesse
「…そんなの…もう別にいいわよ。」
弱々しくそう呟くAは
ビール缶を両手で握り顔を俯かせた。
あぁ…俺は…やってしまった。
コイツが帰ってくる前までは
色々と伝えたい事があったはずなのに
実際目の前にAを迎えた瞬間
気恥ずかしくて、思ってもいない事ばかり
口にしてしまった。
違う。
違うんだ。
「…っ、A…」
「……やめて、！」
咄嗟にAの手首を掴もうとして
近寄ると、その手は見事に避けられた。
「…私の嘘なんて所詮嘘にしか過ぎない。そんな事を偽装のままで、都合よく事実に変えたいなんて思った事ない…。そうして、って言った？言ってないわよ！」
「お、おい…」
「本当の本当に偽造夫婦を演じなくちゃいけないなんて、そんなの…貴方のためにも、私のためにもならない。何でそんな他からの目も気にせずそんな事ばかり言えるのよ…！」
「…ッ！だからお前は！！何で俺ばかりの心配をするんだ！それがムカつくんだ！」
！！！
…また言ってしまった。
ムカついてなんかない。
正直、戸惑っていることは確かだ。
お前がなぜ自分以上に俺の世間からの目線や
俺自身のことまで全て
気にしてくれているのは…
何故なのか…
気になって仕方ないんだ。
「…そう。ムカつくのね。それでいいわよ。私は別に貴方だけの心配をしてる訳じゃないわ！私は…！私自身の、これからの未来に貴方の名前がずっと着いて回るのは嫌だって言ってるのよ！」
「…！！」
「それに関しては貴方も一緒よ！他人事じゃないから！ただの一般庶民、ただの平社員、ただのそこら辺にいる女！そんな私の名前と共に、新しい未来を歩かなくちゃいけないの！それがどう言う意味かわかる？！」
「…………」
「婚約を発表したとして、それを白紙に戻す大変さはきっと会社にも影響して、この先、貴方と心から一緒になりたいと思ってくれる女性は、過去の私の名前をずっと気にするかもしれない！この契約が切れた後も私の名前を色んなところから出されるかもしれない！もしかしたら叩かれるかもしれない！いいの！」
「……ぉ、い…」
いつものお喋りで
口が止まらないA。
目の前で今声を荒げているのは
同じA。
でもそんな姿は初めて見た。
「………自意識過剰？意識し過ぎ…？」
「……それは…」
「本当に…そのとおり。」
"期待してた私が馬鹿だった"
.
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unim(プロフ) - sakuraさん» いつもご愛読してくださりありがとうございます！ぜひ新作がしっかり更新できるようこちらの作品を進めていきたいと思います！是非これからも宜しくお願い致します！ (2021年2月22日 10時) (
レス) id: 2e9c62ee0b (このIDを非表示/違反報告)
unim(プロフ) - ヒヨコさん» お返事遅くなり申し訳ございません(*_*)次回作へのコメントありがとうございます！ぜひ参考にさせて頂きます！これからも是非ご愛読宜しくお願い致します！ (2021年2月22日 10時) (レス) id: 2e9c62ee0b (このIDを非表示/違反報告)
unim(プロフ) - モアさん» お返事遅くなり申し訳ございません(*_*)次回作へのコメントありがとうございます！ぜひ参考にさせて頂きます！これからも是非ご愛読宜しくお願い致します！ (2021年2月22日 10時) (レス) id: 2e9c62ee0b (このIDを非表示/違反報告)
sakura(プロフ) - 久しぶりにサイトに戻ってきたら私の大好きなこの作品がまた再開されていて嬉しいです！しかもunimさんの新作までできるとは！！楽しみです！！ぜひ次回作もジェシーくんでお願いします！これからもご無理なさらず更新頑張って下さい！ (2021年2月2日 12時) (レス) id: 046f4242ca (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - いつもお話、読ませてもらってます!とてもキュンキュンしています｡次回作もジェシー君がいいです。これからも無理のない範囲で､更新頑張ってください! (2021年1月27日 16時) (レス) id: 48bea02da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：unim | 作成日時：2020年8月21日 7時
