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ー バタン、！！
出ようとした扉がものすごい勢いで閉まった。
心臓が止まるんじゃないかと思うほどの
音と、衝撃。
驚きの余り、体がよろける。
そして、真後ろでそれを受け止める
大きな手の温もりを感じた。
側から見たらこんなのバックハグにしか見えない。
そんな状況に自分の顔が赤くなるのが分かった。
「………ちょっと…！いきなり何よ…！」
「…そんなん……じゃねぇよ…」
「…何？流石に私でもここまでされたら…怒るわよ？だから手を離し…！」
「誰でもよかったとか、簡単にいうんじゃねえよ。」
「…え？」
真後ろにいるジェシーを見ると
彼との距離は馬鹿みたいに近かった。
ジェシーの吐息が私の頬に
霞むのが分かるくらい近い。
そして伝わってくる
怒りの感情を写す目。
「……なによ。その……顔は」
「……イラついてんだ。分かれよ。」
「いや…それは分かってるけど…」
ジェシーのイラついた声。
それは普段よりも低く、少し掠れた声。
近くで喋られるとゾクッとする…
でもなんだか嫌じゃないのは…何？
そして、ずっと俯きがちな彼の目が
私を見つめた。
いつも、いつも見つめてくれていた
暖かい嘘のつかない目は
今日はとっても嘘をついているような
そんな目だった。
「…いいか、よく聞け。」
「何…？」
「お前との婚約、公表する。」
「………は…？」
本当に、コイツは何を考えているんだろうか？
今、彼の目に…
私は写っているのか、
不思議とそれしか気にならなかった。
「詳しい話は家でだ。」
そして私の横を通り過ぎて
さっき開けようとしたドアが開いて
彼は去っていった。
ー バタンッ
先程とは違う優しい音で閉まるドア。
そこに背中を預けてズルズルと
膝から力が抜け屈み込んだ私の体。
この非常階段に残ったのは
ジェシーの微かな香水の匂い。
そして、顔を真っ赤にして
状況が読み込めない
私一人だけ残った。
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unim(プロフ) - sakuraさん» いつもご愛読してくださりありがとうございます！ぜひ新作がしっかり更新できるようこちらの作品を進めていきたいと思います！是非これからも宜しくお願い致します！ (2021年2月22日 10時) (
レス) id: 2e9c62ee0b (このIDを非表示/違反報告)
unim(プロフ) - ヒヨコさん» お返事遅くなり申し訳ございません(*_*)次回作へのコメントありがとうございます！ぜひ参考にさせて頂きます！これからも是非ご愛読宜しくお願い致します！ (2021年2月22日 10時) (レス) id: 2e9c62ee0b (このIDを非表示/違反報告)
unim(プロフ) - モアさん» お返事遅くなり申し訳ございません(*_*)次回作へのコメントありがとうございます！ぜひ参考にさせて頂きます！これからも是非ご愛読宜しくお願い致します！ (2021年2月22日 10時) (レス) id: 2e9c62ee0b (このIDを非表示/違反報告)
sakura(プロフ) - 久しぶりにサイトに戻ってきたら私の大好きなこの作品がまた再開されていて嬉しいです！しかもunimさんの新作までできるとは！！楽しみです！！ぜひ次回作もジェシーくんでお願いします！これからもご無理なさらず更新頑張って下さい！ (2021年2月2日 12時) (レス) id: 046f4242ca (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - いつもお話、読ませてもらってます!とてもキュンキュンしています｡次回作もジェシー君がいいです。これからも無理のない範囲で､更新頑張ってください! (2021年1月27日 16時) (レス) id: 48bea02da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：unim | 作成日時：2020年8月21日 7時
