俺のワンダーウーマン【青】 (ページ19)

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小瀧side

結局帰れずじまい。
福田さんと流星のお家に入り浸って2時間が経った。

俺の彼女はお酒が強いから、最初こそ緊張してたけど、すっかり打ち解けている様子だった。

少し席を立ち、外を覗くと黒いバンはまだ止まってた。
でも、俺らを追ってきた車とは少し違う気がして、違和感があった。

藤「Aな、こう見えてジャニーズWESTのファンらしいで？誰が好きやったか言ってみ？？笑」

『ちょっと、流星くん。それ以上言ったら住居侵入で逮捕するから。』

藤「ふはっ。職権濫用やんかぁ。なぁ、望？笑」

「あっ、え…………そやな！笑福田さん誰担なん？？」

『担とか知ってるんですね。笑』

「それくらいは分かるで。ファンの子らが使っとるしな。」

大「ちなみに私は重岡担かな！笑笑」

「はぁぁああ！？」

藤「大崎ちゃん、それ笑えへんよwww」

すっかり仕上がった俺の彼女に嫌気がさしたけど、楽しそうだから良しとしよう。

藤「あ、A。俺片付けるから座っとき。さっきまで、ずっと料理作っとったやん。」

『あ、ごめん。ありがとう。』

目の前で繰り返されてる流星と福田さんのやりとりは恋人同士にしか見えへんかった。

「……福田さんは流星担っすか？笑」

『えっ、そう見えます？』

「少なくとも今は流星担にしか見えへん。笑」

『……やっぱそう見えるのかぁ。笑』

そう話す福田さんはどことなく寂しそうに見えた。

藤「お、憧れの小瀧くんと話せてるやん！」

『ちょっと！流星くん！変なこと言わないでよ！
大崎さんっ、そんなんじゃないんで！』

大「え、望のファンやったの！？嬉しい～！！望について一緒に語ろ～。」

『私の密かな趣味が本人とその彼女にバレてしまうなんて……終わった………』

焦る福田さんを笑う流星はほんまに暖かい眼差しをしてた。