俺のワンダーウーマン【青】 (ページ14)

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「警察官ってほんま大変やな。」

『まあ、なりたくてなったからねえ。』

美味しいご飯はいつもよりお酒も進む。

お酒が回るとお互いの今までのこと、悩み、一緒に住んでいるとなかなか話さへん話まで話すことができた。

Aはまあまあお酒が強くて、俺のが先に酔ってしまった。

「そいえば………Aって、望すきなん？笑」

俺はだいぶ出来上がり状態、Aはほろ酔いくらいの時に思わず口を滑らせた。

『…なんで？』

一瞬怖い顔になったAを見て引き返せなくなった俺はとっさに嘘をついた。

「リビングの下にプリンシパルのBlu-rayあったで？」

『…？………っぁあ！！！！そうだぁ…そこは盲点だった…！！！』

ほんまは団扇で気づいてた。けど、それを隠すだけの理性は残ってた。

「やっぱなぁ。笑
交番でお巡りさんジャニーズ好きって言ってたくせに全然話さへんから分かれへんかったわー。」

『…同居人が小瀧くんファンって引きます？』

「いや？強いて言うなら嫉妬やな。」

『何に？』

「え、望に。笑」

『なにそれ。笑
やっぱりアイドルは、こんな一般ピーポーでもファンは1人でも多い方がいいんだねー。』

「そう言うわけちゃうけどな。笑」

これ以上は酔ってる時に言うことやないと思ってやめた。

Aは頭ん中に？？？が浮かんでいる様子。
自分が好かれてることには気づいてへんかった。

鈍いやつやなー。

『ねえ、小瀧くん彼女いないの？？』

「紹介して欲しいの？」

『いやいや……そう言う対象ではないよ、おこがましい。笑
ファンの興味本位？』

「おるっちゃ、おる。相手、聞いたらびっくりすんで？」

『おぉ……教えてください、藤井流星様！！！！』

「ヒントは国民的女優。」

『そんなん、石原さとみとか綾瀬はるかとかしか思いつかないー！
最近だと、朝ドラの大崎ちゃんとかだけど…
………あっ！あれって本当に重岡くんと付き合ってるの？？藤井くんも前、あの映画で2人と共演してたよね？？』

「大崎さんはしげと付き合ってへんよ、望の彼女やから。」

『やっぱりなぁ。なんか重岡くんとのイメージなかったもん。週刊誌は嘘ばっかじゃん！
…………ぇえええ！！！小瀧くんと大崎ちゃんなの！？』

「言っちゃかんで？笑」

『言えるわけない！！』

こんな感じで望のゴシップに喜ぶAを見て、俺はますます嫉妬した。