俺のワンダーウーマン【青】 (ページ12)

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桐山side ページ12

桐山side

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藤「おはようございまーす。」

「はよー。」

今日はライブの打ち合わせ。俺はたまたま近くで飯を食ってたからはよ着いちゃって、時間を潰してた。
流星はなぜか最近早い。遅刻、寝坊をするタイプの流星が毎回毎回早く来るようになったのは違和感やった。

藤「今日は18時までに決めような！」

「んー、たしかに早めに決めたいもんな。でもなんで18時？笑」

藤「予定入れちゃったんよ。」

「あらかじめ予定入れるなんて珍しいやん。」

藤「そ？」

……ほらな。
普段は、終わった後友達に適当に連絡してご飯に行ってるやつが予定入れてるなんておかしいやん。笑

「なんか俺きになっとったんやけど、最近流星忘れもんしいひんし、時間も守るようになったし。誰かの影響？？
もしかして…彼女でもできたん？」

藤「うーん、どうやろなぁ。」

そう言う流星は寂しそうに見えた。
あの流れでの[どうやろなぁ]なんて言葉は、普通はいい感じに進んでるときに使う言葉や。
それなのにめちゃくちゃ寂しそうに笑うから、何か深い事情があるんちゃうかと感じた。

「ま、気いつけろよ。いろいろと。」

藤「おん。」

流星はそれだけ言うと、眼鏡をかけて打ち合わせの紙を広げた。