結婚式 -中間side ページ22
中間side
今日は待ちに待った結婚式。
手汗で文字の滲むカンペを見ながら挨拶のリハーサル中。
「…本日は私たち2人のけっけっ……けこんしきに…あ、あかん、噛んでまった。」
竹内「笑…新郎様、まだお時間あるのでお掛けになってください。」
「そ、そうですよね。いやー……落ち着かなくて。」
プランナーの竹内さんは打ち合わせの時からずっと一緒で気心の知れた人。(さっき俺のカミカミリハーサルを鼻で笑ってたけど←)
この人は俺らの曖昧な希望が全てお見通しで、いつも最適な提案をしてくれた。
俺は結婚式にこだわりや夢があるようなタイプやったから、Aの言うことに納得できないところもあったりした。
けど、新婦の夢も叶えながら、俺の希望にもばっちり寄り添ってくれる竹内さんのおかげで本当に理想通りになった。
「竹内さんほんまにありがとうございました。めちゃくちゃ完璧に希望を叶えてくださって……最高のプランナーさんに出会えました。あとで3人で写真撮りましょう。」
竹内「そんなお褒めの言葉を…プランナー冥利につきます。」
「こんなこと聞くのもあれですけど……僕たちのことは知らなかったですよね？」
「えっ？」
「……僕たち一応芸能人なんです。でも普通のカップルみたいに扱われたの初めてかもなって。嬉しかったんです。」
竹内さんは俺らを初めから全く芸能人扱いしなかった。
まるで普通の新婚のように扱ってくれて、とにかく普段味わえない "普通" のカップルのひと時を味わせてもらったから。
感謝の気持ちでいっぱいだった。
竹内「あの……知ってました…。」
「ぇえ！？てっきり知らないのかと…」
竹内「ここでカミングアウトもおかしいですけど…実はジャニーズWESTのファンです…ファンクラブも入ってます。笑」
「えっ、え！？」
『私は知ってたけどー？』
奥のメイクスペースから着替え中のAの声だけ聞こえてきた。
「なんで知ってたん？」
『やって打ち合わせの時、いつも理想の提案してくれるけど、ラジオで話したこととかその場で言ってへんかったこともアイデアに入ってたから。笑
しかも結構淳太の趣味も分かってたし、黄色ジャス民ちゃんかなって。』
竹内「それは違います…！……水色です…」
「俺やなくてそっちかい！！」
…俺のツッコミのタイミングでAの着替えが終わった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 770人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いんちゃん(プロフ) - 黄色ジャス民さん» いつもありがとうございます。ただ今更新少々遅いですが、構想練りながら作っておりますので、今後もよろしくお願いします！ (2019年4月21日 22時) (
レス) id: 7eae2d04f0 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - 小説読みました！着々と式に向けて話しが進んでいてめっちゃ楽しみです。 (2019年4月21日 15時) (レス) id: 8ff4fc4814 (このIDを非表示/違反報告)
いんちゃん(プロフ) - 明太子フグさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです♪お楽しみいただけますよう頑張ります！！ (2019年3月23日 9時) (レス) id: 7eae2d04f0 (このIDを非表示/違反報告)
明太子フグ(プロフ) - 前の小説から楽しく見せさせ頂いてます！頑張って下さい (2019年3月23日 7時) (レス) id: 20f6bf9c98 (このIDを非表示/違反報告)
いんちゃん(プロフ) - 黄色ジャス民さん» いつもありがとうございます！これから番外編的にいろんなシチュレーションで書いていこうと思いますので、お楽しみに！ (2019年3月22日 21時) (レス) id: 7eae2d04f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いんちゃん | 作成日時：2019年3月22日 20時
