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お酒が入ると思ったより話が弾んだ。
俺はあんまり強くないし好きやないから、Aの呑んでいるビールの水滴をテーブルに置くたびに拭いている。
『望〜。綺麗好きやなぁ、もぉ。』
すっかりふにゃふにゃになったAは、お兄様カップルがいるのにも関わらず、無防備な笑顔を俺に向けてくる。
はぁ…その顔、他のやつの前で見せんでくれへんか…
心の声が漏れそうになった俺はムッと口を紡いでいた。
佐「大崎さん、Aちゃんって呼んでええ??ちなみに写真とかとってもよかったりする??」
『いいですよ〜。私アイドルやないので〜。笑』
中「俺らは写られへんで。」
佐「うん、大丈夫!Aちゃんしか興味ない!←」
中「大崎さん、こいつは7年の仲やけど絶対匂わせへんから、大丈夫やと思う、ええかな?」
『もちろんです〜横来て自撮りしましょ〜。』
佐々木さんとAの自撮りはそれはもう奇跡の一枚やったけど、
2人して自撮りの角度とか採光を気にしていたのはかなりおもろかった。
『これ、神がかってます…!優さん美しい…!』
佐「いやいやwAちゃんこそどこ映しても可愛いとか反則!w」
気づいたら名前呼び、そして意気投合している。
それを見た俺と淳太は、2人して笑ってしまった。
中「俺らみたいやな。」
「まあ、俺らを好きになってくれる人やから意気投合するんやろな。笑」
帰ると
『楽しかった〜、お姉ちゃんできたみたい!』
と久しぶりに知り合いが増えたAの顔を見て、
彼女同士を合わせるのも悪くないと感じた。
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作者名:いんちゃん | 作成日時:2019年1月28日 17時