女優の彼女と俺と【桃】番外編 (ページ12)

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『美味しい～！！幸せぇ♡』

俺の作ったハッシュドビーフをカチャカチャと頬張るAはやっぱり可愛かった。

「それにしてもそのミルクティカラーほんまかわええな。」

清純派で売ってるAは普段のヘアカラーはほとんど黒髪かこげ茶。
役でもないと、こんな明るいカラーにすることなんてないからめちゃくちゃ新鮮やった。

『赤井ちゃんのとこ、Sanctus行ってきて役柄、監督と脚本家さんの要望を伝えながら試行錯誤してもらったの～。さすが赤井ちゃんだよねー。』

「ええなー、俺も赤井さん予約しないとな。」

1年前に俺がSanctusを紹介してから、赤井さんのところに通い始めたA。

年齢もほとんど近くて、(学年は赤井さんのが一個上らしいけど)
めちゃくちゃ意気投合したらしく、2年半通ってる俺なんかよりめちゃくちゃ仲がいい。

『あ、神ちゃんは昨日銀髪にしたみたい！』

で、その流れでいつも神ちゃん情報をなぜか教えてもらえるから、俺は神ちゃんの髪色を結構把握している。笑

「神ちゃん情報はええわ。笑」

『えー、だって女子やから恋バナするやんっ。』

「ふーん。」

神ちゃん情報から恋バナの話になる意味はわからんけど、いつもAの話は飛び飛びだからとくに気にしなかった。

『で、来週赤井ちゃんと、神ちゃんのプレゼント買いに行くんだー！もうすぐ3年記念日だから、私に付き合ってほしいんだって！』

「…………え？」

俺らはつきあって3年記念はつい最近過ぎたし……

「どう言うこと？」

『だからぁ、もうすぐ神ちゃんと赤井ちゃんが3年記念日なの！』

「………ぅぇええーーー！！！！」

2人しかいない部屋で思わず叫んでしまった。