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-神山side ページ29

神山side

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と思ってたら、全然違う内容やった。








『B.A.Dに入る方法しらん?』






Aが間違えて2つ頼んだ熱めの紅茶を飲んでいる俺に


予想もしていない角度からの質問が来る。





「!?……あっつ!なんやねん急に。」








『ジャニーさんにAは今はソロでやる意味があるって言われた。

しばらくユニットは組まへんって。
でも私はB.A.Dに入りたい。』






眼差しは真剣。

ただでさえ切れ長の目なのに
真剣だから睨まれてるかと思うくらい。



そして、若干頰があかい。



………嫌な予感がした。









『…私、淳太くんになりたいねん。』


…ん?


「淳太くんみたいになりたいの?」

とっさに聞いたが、






『違う。淳太くんになりたいねん。』




Aの思考回路についていけない。



ただ本気なのは伝わったんや。









Aの淳太くんになりたい発言の真意は、






『淳太くんは私のことをちゃんと女の子のJr.として見てくれるねん。

だから女の子らしくないとめちゃ叱ってくる。

うざいけど、いつも助かるんよ。
淳太くん順調にいけばもうすぐ大学卒業やん?それもすごいと思って。


私もその大学に入って学びたい。

あの人を追いかけたいねん。だからB.A.D。』



ってことやった。



そういうことか、


本人は強い憧れだと思ってるのか?
気持ちに気付いてるのか?


それは分からなかったけど、
俺には一瞬でどういう意味かわかった。



それと同時に心が
バリバリバリッって壊れていく音がきこえた。



たしかに淳太くんは
俺らから見ても大人の余裕があってかっこよく見える。


でもなんで、よりによって俺が勝てなさそうな相手なんや。


「A、それって本当に憧れだけ?」




わざと意地悪なことを聞く俺。最悪なやつやな。


Aは一気に顔が真っ赤。
ああ、好きな人の話の時はこんな顔するんや。


いつのまにこんな綺麗な顔するようになったんやろ。


全部淳太くんのおかげなんか?







淳太くん。だいっきらいや。

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結局ユニットに入ってないことは俺が心配してたほど本人はなんとも思ってなかった。






あれからAはダンスも、勉強も相当頑張ってた。

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ゆゆ(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年12月5日 19時) (レス) id: 7eae2d04f0 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年12月5日 18時) (レス) id: 999b3498fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いんちゃん | 作成日時:2018年12月4日 23時

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