WESTの日常～7＋1ガール～ (ページ20)

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中間side

『何も言わないから聞いてるんです。

私が健気に勉強だけで淳太くんの家に行くと思いますか。
そんな警戒心ないほど馬鹿じゃないです。

勇気振り絞ってきてるのに、

今日は何があるんかってなって、
気合い入れてここまで来たんです。

…なのに淳太くんはいつもと同じ。

私はただの妹ですか？

……私は、私は、淳太くんのこと…」

え、今度は泣くん？？

JKってようわからん！

泣くなよ！

その前に俺のことで泣いてる？？

久々の恋愛に頭フル回転させて

「Aごめん、俺はAが好きや。
ここまで言わせて勇気なくてごめん。

…付き合ってください。」

こうして俺ら2人(と濱ちゃん)の秘密の恋人が始まった。

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付き合ってからは練習室だけじゃなくて、
どんな時も絶対に気づかれないように気をつけた。

ほんまはめちゃ可愛くて仕方ないけど、

それよりもばれて傷つける方が嫌やった。

死ぬ気で大事にする。

それは濱ちゃんとの約束やった。

Aはそっけないのが不満らしく、

唯一小さな抵抗で俺のことを
みんなの前でも淳太って呼ぶようになった。

みんなは何も気付いてなかったけどな笑

…でも事務所のお偉いさんは勘が鋭く気付くんよな。

「……つまり俺と、Aが付き合ってると？笑
どこ情報ですか、それ。笑」

精一杯誤魔化すのがやっとや。でもそのあとの発言で…

あ…俺ら別れないとな。

………って俺の心はすぐ折れた。

［いつかお前らは一緒にデビューする。
その時に今のままならAのデビューはないぞ、中間。］

事務所なんか

デビューってことを何回も言ってはぐらかすこと分かってるのに、

それを出されると何も言えない。

だって俺らはそこを目指してるから。

絶対に照史と一緒にデビューするんやって血の滲むような努力もした。

そこにAがいるなら死ぬほど嬉しいのに。

事務所は本当に鬼や。

…でもAと俺はJr.だ。

それはやっぱり大事なことや。