【東京喰種】嫌いから始まる⇒恋。2【霧嶋絢都】 (ページ5)

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嫌い⇒好き 53 ページ5

貴方「何で…こんな事!!」

アヤト「弱ぇからに決まってんだろ」

そう言いながら立ち上がった

貴方「…お姉ちゃんじゃ…ないんですか??たった一人の…貴方の」

そう言うと
アヤトさんは口元の血を手の甲で拭った

アヤト「…だから??」

私を見たその目は…さっきの悲しそうな目ではなく
とても冷たい目をしていた

アヤト「弱いから負けるんだ。コイツも…親父も」

そう言ってトーカちゃんを見下ろした

そして赫子を出すと

アヤト「結局、強さが全てだ」

結晶のような物をトーカちゃん目掛けて飛ばした

貴方「いやぁぁ!!!!」

私はギュッと目を瞑った

少しして、目を開けると

トーカちゃんをお姫様抱っこした、カネキさんが立っていた

なんか…
カネキさんってトーカちゃんの王子様みたい

さっきのといい、今といい
トーカちゃんのピンチに駆けつける

アヤト「あ??」

カネキ「トーカちゃん…ごめんね。僕のせいだ」

トーカ「なんで…そう…なんだ……よ」

そう言うと、トーカちゃんは目を閉じてぐったりとした

カネキ「西尾先輩。トーカちゃんをお願いします」

錦「お、おう」

カネキさんはトーカちゃんを男の人に渡し
アヤトさんの方へ向かった

貴方「カネキ…さん??」

カネキ「Aちゃんも、逃げた方がいいよ」

そう言って、チラッと私を見た

貴方「に、逃げません……私はアヤトさんの部下です。置いてなんて逃げません」

そう返すと、カネキさんは少し目を細めた

カネキ「ふーん、そう。忠告しとくけど…僕がアヤトくんに何をしても、入ってこないでね」

貴方「え??」

アヤト「あ??」

カネキ「Aちゃんでも……僕の邪魔をしたら、容赦しないから」

ボキッと指を鳴らし、ニコッと笑った