【東京喰種】嫌いから始まる⇒恋。2【霧嶋絢都】 (ページ16)

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嫌い⇒好き 64 ページ16

カネキ「コーヒー飲む??」

貴方「あ…えっと…はい」

そう答えると、カネキさんはニコッと笑った

「座ってて」と言われ私はテーブルのある部屋へと移動し、座って待つ事にした

数分後、コーヒーカップを2つ持ったカネキさんが歩いてきた

カップからは美味しそうなコーヒーの香りが漂っていた

カネキ「はい、どうぞ」

コトと私の前に置いてくれる

貴方「ありがとうございます」

私はカップを手に取り、コクとコーヒーを喉へ流し込む

貴方「……美味しい」

カネキ「それはどうも」

カネキさんもカップを手に取りコーヒーを飲んだ

貴方「……あの」

カネキ「ん??」

貴方「カネキさんは……アヤトさんの事、何か知りませんか??」

カネキさんは不思議そうに私を見た

カネキ「アヤトくんの事??さぁ…特に何も」

貴方「そう…ですか」

カネキ「……どうして??」

貴方「…えっと……アヤトさん、過去に何かあったのかなって…思って」

カネキ「…ふーん」

興味無さげにそう言うとまたコーヒーを飲んだ

貴方「でも…直接アヤトさんには聞けないので、トーカちゃんに聞こうかなと」

カネキ「何でアヤトくんに聞けないの??」

貴方「何でって………傷つけちゃう…から」

私がそう言うと
カネキさんは持っていたカップをコトとテーブルに置いた

カネキ「それってさ…」

貴方「……??」

カネキ「…トーカちゃんも傷つける。って…思わないの??」

貴方「……ぁ」

カネキ「……もう少し、考えなよ」

そう言うとカネキさんは席を立ち、歩いて行った

そうだ…
アヤトさんが傷ついた過去は、トーカちゃんも傷ついた過去

何で……考えられなかったんだろう