【東京喰種】嫌いから始まる⇒恋。2【霧嶋絢都】 (ページ14)

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嫌い⇒好き 62 ページ14

この部屋には私とアヤトさんしか居なくて…

でもアヤトさん寝てたし

あ、さっきので起きちゃった??

色々と考えるが…

貴方「～ッ!!///」

抱き締められてもう頭の中がごちゃごちゃ

貴方「あ、アヤト…さん///」

そう呼んだが…

返事はなかった

貴方「離してくださ……!!///」

アヤト「……くなよ」

貴方「え??」

するとアヤトさんが更にぎゅっと力を込めて

アヤト「……行くなよ」

ポツリと呟くように
だけど、とても悲しそうにそう言った

でも私の心臓はバクバクいっていて
本当に……爆発するんじゃないかってぐらい

貴方「あ…あの、アヤトさん…!!///」

だけど、彼の口から溢れた言葉は

私が期待しているような事ではなかった

アヤト「……姉貴」

苦しそうに……そう言った

貴方「え…??」

アヤト「行くな…行くなよ」

私を、トーカちゃんと間違えてるのだろうか

アヤト「…何で……人間なんか」

貴方「……」

アヤト「母さんや…父さんだけで十分だ。もう嫌だ……」

そういえば、アヤトさんのご両親は……

アヤト「……もう、あんな思い嫌だ。もう失いたくない…」

私は胸が締め付けられるように感じた

アヤト「……お前まで、居なくなるなよ」

アヤトさんの腕の力が強くなる

アヤト「……独りに……しないで……」

泣いてるのか……
アヤトさんの声は少し震えてて

私までつられて泣いちゃうよ

私はパッとアヤトさんの方を向き、ぎゅっと抱き締めた

貴方「行かない…行かないよ。ずっとここにいる。側にいるよ」

トーカちゃんはきっと何処にも行かない
きっとアヤトさんの側にいる

どんなに強がってても…
アヤトさんはまだ子供で…

なのに私よりずっと重いものを抱えてる

今まで…よく頑張ったね

ずっと、ずっと誰にも言えずに抱えてきたんだ

大丈夫。大丈夫。
トーカちゃんは何処にも行かないよ

私も……ずっと貴方の側にいるから