私も器なんですよ3【呪術廻戦】 (ページ11)

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鯉ノ口峡谷八十八橋を訪れた一年生四人であったが、呪霊の気配も残穢もまったく感じられなかった。

八十八橋が原因ではないなら、調査が振り出しである。これからどうしようかと頭を捻った。

虎杖「時間かかるのはまずいよな？」

おにぎりの包みをぺりりと剥がしながらも虎杖は至極真面目な顔つきだ。

虎杖「有名な心霊スポットなら呪われている人はまだまだいるはず。しかも今ん所致死率100%」

確かにね…と納得する釘崎。

バカA「あぁー！！いたー！よかったー！」

場違いな大声が響き、昼間浦見中学校で話を聞いた不良が自転車でやってきた。後ろには高校生くらいの少女が乗っており、どうやら伏黒の同級生のようだった。

バカA「姉ちゃんです。」

と紹介されて荷台に乗っていた少女がぺこりと頭を下げる。

同級生「あのこの子に八十八橋を伏黒くんたちが調べてるって聞いて…

私…行ってるの…中二の時、夜の八十八橋に。」

話を聞くと、今までの被害者と同じように自分が家に帰るときに自動ドアが開きっぱなしであるという現象が起きているらしかった。

不安そうな顔の彼女に新田はなるべく楽しそうに、大学のレポートを手伝ってもらっているだけで、今までの被害者と八十八橋のことは関係ないことを伝える。

ほっとしたように、また話し出す彼女。

同級生「行ったのは部活の先輩2人。

そういえばあの時…

津美紀さんも一緒にいたよ？」