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呪術師一家の山本家では、常に上を目指すように教えられ、過剰な期待と古いしきたりに溢れていた。
わずか5歳の幼いAに対しても例外ではない。血を吐くほどの"しつけ"、"稽古"という名の暴力に耐える毎日だった。
従姉の雅は術式も呪力も持ち合わせておらず、Aに全ての圧力がかかっていたのだ。
祖父「いつまで倒れている?呪いの前でもそうしているつもりか?」
だがそれでも、優しい母と父がいたためにAは耐えられていた。
母「いい子ね。大丈夫よ。あなたの優しさがあれば、どんな人も助けられる。」
母の優しい笑顔と温もりをAは今でもはっきりと覚えていた。
ある日、屋敷から抜け出して町探検に出た。生まれ育った町だというのに、ほとんど出歩いたことのないAにとって、未知の世界であった。
すると、電柱の裏から突如現れた呪い。まだ実力のないAは、途方も無い恐怖に足が震え座り込む。
ぐぇーと苦しげに呻きこちらに向かってくる呪霊を見て、ずりずりと這いながら必死に逃げる。
やっとの思いで立ち上がり、近くの神社の蔵に逃げ込んだ。
ドゴン!とすごい音を立てて扉が開くと、のそのそと呪いが近づいてくる。
『来ないで…!』
飛びかかってくる呪霊から身を守るため、咄嗟に掴んだ木槌を振るった。
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みゅう(プロフ) - スミマセンすごい細かいんですけど18ページの2の三輪ちゃんの三が美になっていました。 (2021年4月1日 17時) (レス) id: 5656ed0b69 (このIDを非表示/違反報告)
381 - わーい続編だーこれからもがんばってください!応援してます! (2021年1月3日 8時) (レス) id: 664ca7d814 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴっぴ | 作成日時:2021年1月3日 2時