私も器なんですよ2【呪術廻戦】

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それなら、今日の夜ここにおいで！と五条に言われ、Aは高専敷地内のとある場所に来ていた。


誰も立ち入らないような岩肌むき出しの地下。


こっそり覗くと、見知った七海と五条の姿と2人よりも一回り小さい懐かしい背中が目に入る。



そのまま走り寄り、ガバリと虎杖の背中に抱きついた。



虎杖「うおっ！え？！A？！」



器用に体を移動させ、正面からもう一度力強く抱きつく。鼓動を確かめるように胸に耳を当て、次に首元に顔を埋めて、すん。と匂いを嗅いだ。



満足したようにAは顔を離すと嬉しそうに虎杖を見上げる。



すっかり虎杖の顔は赤く染まり。訳もわからず口をパクパクするばかり。



『生きてて…よかった。久しぶり。』



虎杖「お、おう！久しぶりだな！」



Aの目に涙が浮かんでいるのを見て、あたふたしてしまう虎杖。



目ざとく気づいた五条が、うわー。悠仁がAのこと泣かせた。あとでみんなに言っちゃお〜と煽るので、余計にタジタジになった。




ゴシゴシと涙を拭きながら、七海の方に振り返りこの前ぶりです。と一礼する。




そうですね。とAの頭を撫でると、強くこすってはダメですよ。と優しく手を取り、涙をすくった。




虎杖「これが大人の男か！？」




まだまだだね。と虎杖は五条にデコピンをされていた。

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