第三十七話 ページ41
大先生side
覚悟はしていたが
1日かけてたくさんの店をまわった。
僕自身、
甘いものが嫌いなわけじゃないから
とても楽しかった。
風見ちゃんと一緒だったしね。
もう辺りは暗くなってきてて、
そろそろ帰るかって話になった。
風「はー、楽しかったわ。」
鬱「せやね。僕も楽しかったわ。」
風「よし。じゃ、帰ろ。」
立ち上がり、歩いて行こうとする
風見ちゃんの腕を掴む。
今日は、風見ちゃんの行きたい店に
ずっと行っていた。
僕も、連れて行きたい場所ぐらいある。
鬱「あともう1箇所。行くで。」
風「は！？もう閉まってるんじゃ…。」
その言葉に笑みがこぼれる。
甘味屋さんじゃ無いねんなぁ、これが。
お互いが無言のまま、
10分ほど歩いただろうか。
目の前に見えてきた階段を
ひたすら登り_____________
やっとついた、頂上。
今日はとっても良い天気で良かった。
だって空にはこんなにも_____
風「すっごい…。綺麗な星空。」
鬱「せやろ？
僕、ここ大好きやねん。」
風見ちゃんは目をキラキラさせながら
空を見上げている。
………喜んでくれたかな。
風「いろんな人、ここに連れてきたのね。」
鬱「……言いたいことは分かるけど
風見ちゃんが初めてやで。
ここ連れて来たんは。」
意外そうな顔でこちらを向く風見ちゃん。
当たり前や。
一番は本命を連れて来たいって
僕は思ったから。
あーあ。
ここで「好き」って言えたら
どんだけええんやろ。
本命ってなると全くダメや。
煙草に火をつける。
もう、帰らなアカンな。
風「見て。月がすごく綺麗だよ。」
鬱「_____っ！？」
危うく、煙草を落としそうになる。
これで反応する僕はよっぽど重症だ。
きっと彼女は、鈍いから。
鬱「星、綺麗やで。」
風「いや、そうだけどさ。
こう何と言うか、夜空と星と……」
ほらね。
やっぱり君は鈍いんだ。
鈍くて、脆くて。
だけどそんな所も僕は_________
鬱「っ！！？なんや！？」
突然鳴り響くアラート。
この音は、最高レベルの呼び出し。
風「これ…！」
鬱「こちら鬱。なにが……。」
いつものロボロでは無い。
無機質な声が耳に届く。
《ヴァーチェ国より
我々国へ対して宣戦が布告されました。
幹部、その他上位の者は
大至急会議室に集まりなさい。》
風「ヴァーチェ、国……。」
鬱「このタイミング…。しかも突然…。
……風見ちゃん、戻るよ。」
風「ええ。早く戻らなきゃ…！」
波乱の、幕開け。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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白風狂 - 奈希さん» ありがたいお言葉をありがとうございます。私自身、隙間時間などで少しずつ更新出来ればと考えております。今は更新を停止しておりますが必ず再開致します。 (2017年8月23日 23時) (
レス) id: f5af2860e4 (このIDを非表示/違反報告)
奈希(プロフ) - はじめまして白風狂さん。素敵な作品を発見して一気に読んでしまいました。今後の展開も気になる所ではありますが、ご自身の現実での生活や体調を優先して下さい。中学三年生でこれだけの文才があるので将来が凄く楽しみです。いつまでものんびりお待ちしています。 (2017年8月23日 9時) (レス) id: 78f7e15280 (このIDを非表示/違反報告)
白風狂 - 通りすがりのサイコ狩りさん» 2個！？……うーん、頑張ってみますね〜。ありがとうございます！ (2017年8月10日 1時) (レス) id: 7c096bed0e (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのサイコ狩り - ちすちっす！毎日更新お疲れ様です。これからも頑張って下さい！毎日2こ投稿待ってます。(ﾆｯｺﾘ (2017年8月9日 23時) (レス) id: 8bfa66f233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白風狂 | 作成日時：2017年7月25日 21時
