第十八話 ページ21
大先生side
決めた。
もう無理だなって思ったから。
僕じゃ、絶対に。
だから呼び出そうとしたんやけど、
それも直ぐに切られてしまった。
今までで一番傷ついてるかもしれん。
理由なんて分からない。
たくさんの女に手を出して来た。
その分、振られることもあったし、
修羅場になったことだってある。
別になんとも思わなかった。
だから、他の女に手を出して来た。
それなのに。
もう、興味が湧かなくなった。
プリクラ見ても、写真を見ても。
どの女も可愛いと思えなくなっている。
…分からない。
こんなこと、今まで無かった。
しばらくは休暇が与えられた。
やる事は無い。
…寝ようとした、その時。
僕の部屋に入って来たのは_____
鬱「…え？風見、ちゃん？」
風「話があるのでしょう？何ですか。」
いつもと変わらない敬語だけど、
僕の所に、直接来てくれた。
…純粋な嬉しさが込み上げる。
鬱「えと…まず、すみませんでした。」
風「は…？」
鬱「訳わからんこと言って、
変なゲーム始めて…ホントに申し訳ない。」
風「…。」
鬱「あの話は、全部無しにしてや。
ホンマに、ごめんなさい。」
誠心誠意、謝ったつもりや。
風見ちゃんは黙ったまま。
多分、許してはくれないだろうな。
風「私からも一言。…ありがとう。」
鬱「はぇ？」
風「バックアップの仕方、
一生懸命勉強してたんでしょ。
…上手だった。」
まさかのお褒めの言葉。
「もう近づくな」とか
言われるかと思ってたのに。
鬱「かっ…風見ちゃん…！」
風「今度からはこう言うの無しね。」
鬱「うん！分かった絶対やめる！」
すると風見ちゃんは少し微笑んだ。
それを見て、
今まで体験したことの無い何かが
僕の身体を駆け巡った。
なんや、これ…。
風「そろそろ夕飯…。
行こう、大先生。」
鬱「おん。いこか。」
それが何かは分からない。
けど、気付いたらいけない気がする。
気付いたら、終わりな気がする。
僕は、その何かに蓋をした。
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白風狂 - 奈希さん» ありがたいお言葉をありがとうございます。私自身、隙間時間などで少しずつ更新出来ればと考えております。今は更新を停止しておりますが必ず再開致します。 (2017年8月23日 23時) (
レス) id: f5af2860e4 (このIDを非表示/違反報告)
奈希(プロフ) - はじめまして白風狂さん。素敵な作品を発見して一気に読んでしまいました。今後の展開も気になる所ではありますが、ご自身の現実での生活や体調を優先して下さい。中学三年生でこれだけの文才があるので将来が凄く楽しみです。いつまでものんびりお待ちしています。 (2017年8月23日 9時) (レス) id: 78f7e15280 (このIDを非表示/違反報告)
白風狂 - 通りすがりのサイコ狩りさん» 2個！？……うーん、頑張ってみますね〜。ありがとうございます！ (2017年8月10日 1時) (レス) id: 7c096bed0e (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのサイコ狩り - ちすちっす！毎日更新お疲れ様です。これからも頑張って下さい！毎日2こ投稿待ってます。(ﾆｯｺﾘ (2017年8月9日 23時) (レス) id: 8bfa66f233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白風狂 | 作成日時：2017年7月25日 21時
