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寂しい思ったら。
「何かあれば、すぐ駆けつけますから」
章大さんが、耳元に優しい囁いてくれはって。
それだけで、
不安など、すぐに溶けてなくなった。
ピアノの音色は、
心の奥深くを震わせる。
二人で同じ音を感じて過ごせるだけで、
幸せやと思わなあかんけれど。
やはり、寂しい。
私の隣にいらっしゃるのが、
章大さんなら、
どれほど、心が浮き立ったやろうか。
章大さんを振り返ったら、
真剣なご様子で、
音楽に聴きいってはる。
やはり、章大さんは素敵な方。
知らず知らずのうちに、
じっと見つめてしもてたんか、
私の視線に気付いて、
こっそり目配せしてくれはった。
自然と、笑みがこぼれる。
その様子をご覧になってた二宮さんに、
肘をつかれて、
また章大さんがからかわれてしもた。
章大さんの大切なご友人に、
恋人と認めて頂けることが、
こないに嬉しいなんて。
演奏会が終わり、
島村先生がお帰りになった後の食事の席で、
櫻井家のご当主様であられる、
翔様のお父様が、
舞台の上のピアノの前にお立ちになって、
「本日は、お集まり頂き、
誠にありがとうございます。
実は、長男、翔のことで、
皆様に嬉しいご報告があります」
そんなことを切り出されて・・・
恐ろしい予感に、胸がざわめく。
まさか。
婚約のお話をここでなさるおつもりでは・・・
「お待ち下さい！」
翔様が、先をお立ちになった。
「どうした？翔。
自分の口から言いたくなったか？」
「違うんです。
お父様、お待ち下さい」
慌ててはる翔様のお言葉に、
「皆様、長男の翔がこの度、
婚約致しました。
お相手は、
松下家のご令嬢のAさんです」
櫻井のお父様が、
被せておっしゃった。
その声は高らかとしてらっしゃって・・・
会場から割れんばかりの拍手が起こる。
それはまるで、耳鳴りのように聞こえて・・・
めまいがした。
翔様が、舞台の上に上がられて、
お父様のお隣にに並ばれた。
「ご静粛に！申し訳ありません！
聞いて頂きたい！
僕とAさんの間には何のお約束もありません。
婚約は白紙です。
これはお互いの意思の元、
二人で考えて出させて頂いた結論です！」
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亜季(プロフ) - 章大さんが助けに来てくれた！もう死んでもいいと思ってしまいましたー。 (2019年6月11日 22時) (
レス) id: 48f0771830 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - あぁぁのめり込みすぎて…。章大さん来てくれて嬉しいけど苦しい(；；)きっと大丈夫ですよね…？？みんな幸せになって欲しい…！！ (2019年6月11日 20時) (レス) id: 3006a8e7b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりちぱ(プロフ) - ドドドどーなるんでしょう（ ; ; ）あぁ、二人には幸せになってほしいですー（ ; ; ） (2019年6月11日 20時) (レス) id: 6a5ff5c9be (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 誤解が解けて良かったです！！でも章大さんどこに行ってしまったんでしょう…早く主人公を迎えに来て欲しいです。。 (2019年6月10日 23時) (レス) id: a229f99d7b (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - そろそろ迎えに来てくれないと死んじゃいます、章大さん！ちゃんと話しに来てくれる所が、やっぱり根っから真面目な人ですね。 (2019年6月10日 22時) (レス) id: 48f0771830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年5月28日 10時
