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やっとのことでたどり着いた、
Aお嬢様の通う師範学校。
目の前の光景に、
血の気が失せていく。
火はないものの、
師範学校の校舎は半壊の状態や。
静まり返って、人の気配は感じられへん。
Aお嬢様も、
ご無事で、どこかに逃げはったやろうか。
「お嬢様！Aお嬢様！」
大声で叫びながら、
瓦礫をかき分けて、
崩れかかった壁の隙間を進んで行く。
確か、
「私たちは師範学校の菊組ですのよ」
そう、得意げに、
お嬢様といつも一緒やった葵ちゃんが、
言うてはった。
「お嬢様！A嬢様！
ご無事ですか？」
靴の裏に感じた、違和感。
拾い上げた、割れかかった木札には、
菊組、の文字。
倒れかかってる扉の隙間をくぐり抜けて、
中に飛び込んだ、
俺は目に飛び込んできたんは、
崩れ落ちた瓦礫の下敷きになって倒れてはる、
Aお嬢様の姿。
一人逃げ遅れ、
取り残されてしまいはったみたいや。
袴の裾は、血で染まって、
美しい額と唇にも血が滲んであって、
さぞかし怖かったやろうと、
胸が潰れるような思いがした。
「Aお嬢様！」
その華奢な身体を埋めて、
押し潰しておった、瓦礫を取り除いて、
この腕にしっかりと抱く。
意識を失ってたお嬢様が、
うっすらと目を開けはった。
「章大、さ、ん・・・？
幻ですか？」
「幻やない。
ほんまもんや。
俺が来たから。
もう大丈夫や」
「・・・呼んだんです。
章大さんのお名前。
何度も、何度も・・・」
「もう喋らん方がええ」
涙のあとの残る頬を、
手のひらで、包み込む。
そうしたら、
Aお嬢様は、
心から安心なさったように、
穏やかに微笑まれて。
そっと、目を閉じた。
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亜季(プロフ) - 章大さんが助けに来てくれた！もう死んでもいいと思ってしまいましたー。 (2019年6月11日 22時) (
レス) id: 48f0771830 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - あぁぁのめり込みすぎて…。章大さん来てくれて嬉しいけど苦しい(；；)きっと大丈夫ですよね…？？みんな幸せになって欲しい…！！ (2019年6月11日 20時) (レス) id: 3006a8e7b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりちぱ(プロフ) - ドドドどーなるんでしょう（ ; ; ）あぁ、二人には幸せになってほしいですー（ ; ; ） (2019年6月11日 20時) (レス) id: 6a5ff5c9be (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 誤解が解けて良かったです！！でも章大さんどこに行ってしまったんでしょう…早く主人公を迎えに来て欲しいです。。 (2019年6月10日 23時) (レス) id: a229f99d7b (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - そろそろ迎えに来てくれないと死んじゃいます、章大さん！ちゃんと話しに来てくれる所が、やっぱり根っから真面目な人ですね。 (2019年6月10日 22時) (レス) id: 48f0771830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年5月28日 10時
