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そう言い張ってやったけど。
幼い子供の言うことやし、
悪い夢でも見たんやろうと思う。
お話合いをされてる中で、
きっと不運な事故でもあったんやろう。
日を追うごとに、
修太郎もそんなこと、忘れてしもたみたいや。
亡くなったお母様のことか、
千景さんのことかは、分かれへんけど、
真夜中に、母親の面影を求めて泣き出すことがあって、
不憫な子やと、
私の胸は塞がる。
「お父様、ただいま戻りました」
「ああ、Aか。
翔さんもご一緒やったんですか」
「弟が留学より戻ってまいりまして。
洋酒を持ち帰ったので、
是非、松下様にも召し上がって頂きたく、
お持ちしました」
「それは、いつもありがとう」
お二人は、
こうしてお酒を飲まれて、
男の方にしか分かれへん、
お話をしてらっしゃるようや。
ほんまは、
章大さんが出て行かれてから、
経済など難しいお話をして下さるお相手がいはらへんなってしもて。
お父様は、お寂しいんやと思う。
章大さんと私が恋仲やと知って、
感情が荒ぶるままに、
ひどいお言葉を投げつけて、
非情に真冬の闇の中に追い出されたこと。
そのことではまだ、
お父様を恨んでるけど・・・
お父様は、
章大さんが出て行かはった最初は、
必死でお探しになって、
居場所を突き止めて、
呼び戻されるおつもりでいらっしゃったようや。
そやけど、
章大さんは、
ご自分のお力だけで生き抜いて、
何もお困りになってる様子はないと。
少しお寂しそうにおっしゃってた。
ガラスのグラスと、
マツさんに作ってもらった小料理を盆に乗せて、
広間へと向かう。
お声をかけようとした時、
「そうか。
見つかったか」
最近にはない、
お父様の明るいお声が聞こえてきた。
「２０数年前、
安田家の骨董品を買い取ったという、
京都の丸山さんの息子さんから、
再度ご連絡頂いたんですが、
改めて探したところ、
蔵の絵画や工芸品の中に紛れて、
この写真と手紙が入っていたと。
先代が、大切な物だろうと、
保管して下さってたようです」
それに続く、ひそやかな翔さんのお言葉。
何のお話やろうか。
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亜季(プロフ) - 章大さんが助けに来てくれた！もう死んでもいいと思ってしまいましたー。 (2019年6月11日 22時) (
レス) id: 48f0771830 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - あぁぁのめり込みすぎて…。章大さん来てくれて嬉しいけど苦しい(；；)きっと大丈夫ですよね…？？みんな幸せになって欲しい…！！ (2019年6月11日 20時) (レス) id: 3006a8e7b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりちぱ(プロフ) - ドドドどーなるんでしょう（ ; ; ）あぁ、二人には幸せになってほしいですー（ ; ; ） (2019年6月11日 20時) (レス) id: 6a5ff5c9be (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 誤解が解けて良かったです！！でも章大さんどこに行ってしまったんでしょう…早く主人公を迎えに来て欲しいです。。 (2019年6月10日 23時) (レス) id: a229f99d7b (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - そろそろ迎えに来てくれないと死んじゃいます、章大さん！ちゃんと話しに来てくれる所が、やっぱり根っから真面目な人ですね。 (2019年6月10日 22時) (レス) id: 48f0771830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年5月28日 10時
