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Aside
大正１２年盛夏。
ちりんちりんと、
涼しげな音を立てて、
風鈴が、風にたなびく。
窓際の特等席が空いてて、
勇気が湧く。
今日も、章大さんは
中央の円卓に、
どかっと座って、
シガーをふかしてはって。
「また来たんか、懲りひんな」
ちっ、と、舌打ちされてしもたけど、
そんなこと平気。
こうして、居場所が分かって、
お顔を見られるだけで・・・
「章大さん、御機嫌よう」
お声をおかけしてみたけど、
章大さんは、私を拒絶するように、
新聞を広げはった。
「冷やし珈琲、お願いします」
章大さんを真似て、
店員の男の子に注文したら、
新聞の影で、章大さんが、
「飲めもしいひんのに」
また、小さく舌打ちをしはったんが、聞こえてる。
「私はアイスクリン、お願いします。
外は暑くて・・・」
向かいの席に着いた、
お友達の葵ちゃんが注文しはったアイスクリンを、
私もほんまは食べたいけど。
あの頃とは、
すっかり変わってしまわれた章大さんに、
子供やと思われたなくて。
苦いけれど、
冷やし珈琲を注文してる。
葵ちゃんは、
翔さんのご紹介で、
去年から通うてる師範学校のお友達。
学校帰りに、
『喫茶千景』
に通い詰めてる私に、
週に３度は付き合うてくれはるから、
ほんまにありがたい事やと思う。
葵ちゃんは、翔さんに想いを寄せてはるねん。
「Aちゃんのおかげで、
翔さんのような素敵な方に出会えたんですもの。
感謝していてよ」
「お互いの恋に協力し合うんは、
乙女の掟でしょう？」
葵ちゃんは、
良家の淑女でいらっしゃるのに、
淑女らしからぬお考えをお持ちの方やと、
私は思うねんけど。
葵ちゃん曰く、
私も相当な変わったおなごやということらしい。
目の前に、
アイスクリンの乗った、
ガラスの皿が、２つ置かれた。
「はい、アイスクリン２つ」
持って来はったんは、
店員の男の子やのうて、
章大さん。
「私は、冷やし珈琲を・・・」
「飲めもしいひんもん、頼むな」
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亜季(プロフ) - 章大さんが助けに来てくれた！もう死んでもいいと思ってしまいましたー。 (2019年6月11日 22時) (
レス) id: 48f0771830 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - あぁぁのめり込みすぎて…。章大さん来てくれて嬉しいけど苦しい(；；)きっと大丈夫ですよね…？？みんな幸せになって欲しい…！！ (2019年6月11日 20時) (レス) id: 3006a8e7b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりちぱ(プロフ) - ドドドどーなるんでしょう（ ; ; ）あぁ、二人には幸せになってほしいですー（ ; ; ） (2019年6月11日 20時) (レス) id: 6a5ff5c9be (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 誤解が解けて良かったです！！でも章大さんどこに行ってしまったんでしょう…早く主人公を迎えに来て欲しいです。。 (2019年6月10日 23時) (レス) id: a229f99d7b (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - そろそろ迎えに来てくれないと死んじゃいます、章大さん！ちゃんと話しに来てくれる所が、やっぱり根っから真面目な人ですね。 (2019年6月10日 22時) (レス) id: 48f0771830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年5月28日 10時
