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店の名は、
喫茶、千景。
すみれ姉様の源氏名のままに付けた。
早速、窓際の特等席に着いて、
「章大、外暑かったから、
アイスクリン食べてもええ？」
千春がねだる。
「ええで。
アイスクリン、千春に持って来たって。
俺には冷やし珈琲、頼むわ」
店の厨房の晋平ていう、
まだ若い男の子に声かけた後。
千春の向かいの席で、葉巻を吸う。
晋平は、千春に惚れてるし、
年の頃も似合いやと思うねんけどな。
千春は年上しか興味ない言うて。
「シガーの匂い、好きやけど。
吸うと苦しいねん。不思議」
頬杖ついて、
うっとりした目で俺を見てる。
不意に、Aお嬢様の、
濁りのない、
透き通った瞳を思い出しそうになって。
「こんなもん、吸わんでええ」
煙と一緒に、吐き出した。
ガラスの皿の上のアイスクリンを、
銀の匙で、千春がすくう。
Aお嬢様もお好きやったな。
記憶はふとすると、
過去へと飛んでしまう。
煙をもう一度、吐き出した時。
ガラス窓の向こう、
通りに停まった自動車から、
涼しげな薄紫色のワンピース姿の女が、
降りて来るのが、目に飛び込んできた。
・・・Aお嬢様。
お変わりない。
いや、以前よりさらに美しう、なられた。
Aお嬢様の隣には、
当たり前のように寄り添う、櫻井さんの姿。
愛おしさの溢れたまなざしで、
お嬢様を見つめてる。
店の風鈴が、チリンと音を立てた。
それがまるで合図かのように、
Aお嬢様が、こちらを振り返った。
視線が、絡み合う・・・
もつれておった糸が、
胸の内で、するすると解けていく、
錯覚を起こす。
一度回り出した、
時の螺は巻き戻ることはない。
身を以て知っておるというのに。
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亜季(プロフ) - 章大さんが助けに来てくれた！もう死んでもいいと思ってしまいましたー。 (2019年6月11日 22時) (
レス) id: 48f0771830 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - あぁぁのめり込みすぎて…。章大さん来てくれて嬉しいけど苦しい(；；)きっと大丈夫ですよね…？？みんな幸せになって欲しい…！！ (2019年6月11日 20時) (レス) id: 3006a8e7b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりちぱ(プロフ) - ドドドどーなるんでしょう（ ; ; ）あぁ、二人には幸せになってほしいですー（ ; ; ） (2019年6月11日 20時) (レス) id: 6a5ff5c9be (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 誤解が解けて良かったです！！でも章大さんどこに行ってしまったんでしょう…早く主人公を迎えに来て欲しいです。。 (2019年6月10日 23時) (レス) id: a229f99d7b (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - そろそろ迎えに来てくれないと死んじゃいます、章大さん！ちゃんと話しに来てくれる所が、やっぱり根っから真面目な人ですね。 (2019年6月10日 22時) (レス) id: 48f0771830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年5月28日 10時
