橋の上で、貴方と一緒に……４ ページ27
*
「ねえ君、彼氏と別れちゃったの？ 俺達とイイコトしようぜ」
「そうだそうだ。祭りなのに１人なんて、寂しいじゃん？」
「よく見ると美人だよな。いや、美少女か」
紅汰ではないことを確認して、桜は速攻無視してLINEで彼の双子の姉の紅姫に連絡した。
桜変な男の人達に絡まれているんだけど、こんな時ってどうすればいい?
メッセージを送信すると、LINEですぐに電話がかかってくる。発信者は紅姫だった。
「も、もしもし……」
『ああよかった桜様。出てくれた……。弟は何処に行ったんですか？ 確か、納涼祭に一緒に行ったと思うのですが』
「ああ、うん。紅汰は飲み物階に行ったよ、ついさっき。で、そのあとすぐに男３人がやってきて……て、どうしたの紅姫？ 急に黙って」
『……………………』
紅汰がいない事情を説明すると、彼の姉の紅姫は黙ってしまう。どうしたのかと問おうとしたら、大声が聞こえてきた。
『あンのバカ弟ーーーー!!』
「わっ」
(み、耳が痛い……)
いきなり大声が聞こえてきて、鼓膜が破れるかと思ってしまうほど。
『あれほど桜様のそばを離れるなと言っておいたのに！ 一体何考えてるんだか……。…………――はぁ、仕方ないです、連絡してみますので、少し待っていてください。決して、電話は切らないでくださいね』
紅姫でもあんな風に大声出すことがあるのだなと意外に思っていると、通話はそのままにしているよう言われる。
了解の意を伝えると、彼女はスマートフォンを持ったまま歩き出した。近くにいる使用人に携帯電話を借りるのかと考えていると、その思惑は外れたようだ。
『すみません麗那様。少し携帯電話を貸していただいてもいいですか？ 緊急の用で、弟に連絡を取らなければならなくなったので』
『あら紅姫。いいわよ。急用なんて珍しいわね』
『ありがとうございます麗那様。お借りしますね』
紅姫がスマートフォンを借りた相手は、なんと桜の母親である朝霧麗那だった。彼女はすぐさま弟に電話をかける。
『――――あ、もしもし紅汰？ あんた今何してるの？ ……え、飲み物買ってる？ まあいいけど、早く桜様のところに戻りなよ。あの人、今ナンパだかに遭ってるみたいだからさ』
紅汰の声はよく聞こえない上に、意味が分からない単語が出てくる。ナンパ……だったか。どういう意味だろうと疑問に思い、通話をしているままでネットで調べてみた。……なるほど、こういう意味なのか。
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恋花-renka-(プロフ) - 7さん» すいません。ありがとうございます直しておきます！、 (2017年10月15日 16時) (
レス) id: a7985c3076 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - 7さん» 誤字訂正についてのお知らせ、ありがとうございます。作者に言っておきますね。 (2017年10月13日 23時) (レス) id: f5f16bb771 (このIDを非表示/違反報告)
7 - ファンファーレに乗せて。の「まじか」は「まぢか」ではないでしょうか？漢字に変換しますと「間近」となりますので……。 (2017年10月13日 23時) (レス) id: edc28a4a4f (このIDを非表示/違反報告)
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