祭 -2- ページ14
_/ 祭り 2 .
決して彼女に非があるだとか 。
彼が病気でこの世から亡くなってしまう 、だとか
そんな理由ではない 。
｢ ...なにか、理由があるんでしょう？ ｣
｢ ...ッ 、｣
少年のような心を持った彼はこく々と頷く . 彼女はりんご飴を袋の上に置き . 隣に座っている彼との距離を縮めた 。あやす様にそっと背中を撫で 優しい目で彼を見つめていた
｢ 幼馴染み 、が 俺に告白してきて 。
昔から好きだった 、って言われたら
なんで気付いてあげられなかったんだろうって。 ｣
別れを切り出した原因とは 彼の優しさにつけこんだ我儘な女の事だった 。
｢ ...ええ 、知っていたわ 。 ｣
細められた目にはどんな心情が写っているのだろうか 。
彼女にはきっと同性ということで 幼馴染みが優しい彼につけこんだ心情や出来事を分かってしまうのだろう 。
彼を移す目には 騙された彼を哀れんでいるのか 、それとも 彼を取られる憎しみが含まれているのか 。それは彼女にしかわからない 、
｢ だから 、ごめん 。...ほんとに 、ｯ ごめ ん ｣
｢ ... 大丈夫 、私は恨んだりしない 。 ｣
二人の女に挟まれ 声や身を震わす彼の背中を撫で続ける . 彼は幼馴染みの事は恋愛的な意味では好きじゃない筈、彼は幼馴染みに合わせ続けるのか . そう思うと責めることは出来なかった 。今でも彼女と別れる罪悪感で押しつぶされそうなのに これ以上責めてしまえば彼の精神が崩壊するからだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恋花-renka-(プロフ) - 7さん» すいません。ありがとうございます直しておきます！、 (2017年10月15日 16時) (
レス) id: a7985c3076 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - 7さん» 誤字訂正についてのお知らせ、ありがとうございます。作者に言っておきますね。 (2017年10月13日 23時) (レス) id: f5f16bb771 (このIDを非表示/違反報告)
7 - ファンファーレに乗せて。の「まじか」は「まぢか」ではないでしょうか？漢字に変換しますと「間近」となりますので……。 (2017年10月13日 23時) (レス) id: edc28a4a4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
