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線香花火と僕の命 ページ11

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夏休みもあと一週間、だなんて惨い現実を見せつけられた夜。




僕は君と、家の前でちっぽけな花火大会を開いている。



「どうしよう、宿題全然終わらないよ!ねぇねぇ、写させて欲しいなぁ。」




「そうしてあげたいところだけど、生憎クラスが違うと課題も変わっちゃうもんだからね。写したって何の意味もないよ。」



「えー、そっか。それじゃ、どうやって解くか教えてね、あっ、いっそ私の分やってくれても」



「自分でやらないと力にならないって知ってる?自力で解いたらなんかあげるから。」




「ホントに!?私めっちゃ期待してるからね!!」



あははー、なんて軽い調子で笑う君。ごく普通のすすき花火、四方八方に光が飛び散る花火。どんなものも、他愛ない話をしながら目を離さずに持っていた。



そして時は進み、いよいよラスト、夏の風物詩。



ぱちぱちと、君の足下で揺れて光る線香花火。






少し心許ないその小さな火種を、僕と君でじいっと見つめている。





君の近くで揺れているこの花火だって、もってせいぜい3、40秒。





僕の命は、もっても3、40日。





綺麗だね、なんて命が残り少ない線香花火を見て笑う君は、僕の命の灯火が消えかけていることを知らない。





短い僕の命は、残り少ない僕の命は、線香花火のように、儚くも美しく光ることができているんだろうか。


君に命の輝きを見せることができているんだろうか。






もしその花火が消えて、辺りがまた真っ暗な闇に包まれたとき。




僕の命の光を全て費やしてもいい、君の笑顔を照らしてあげたい。






僕はいつでも笑っている君が、君のその笑顔が大好きだから。







writer:河原美羽奈






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暑い夏には恋が1番→←縁日のかき氷、そんな初恋。



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恋花-renka-(プロフ) - 7さん» すいません。ありがとうございます直しておきます!、 (2017年10月15日 16時) (レス) id: a7985c3076 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - 7さん» 誤字訂正についてのお知らせ、ありがとうございます。作者に言っておきますね。 (2017年10月13日 23時) (レス) id: f5f16bb771 (このIDを非表示/違反報告)
7 - ファンファーレに乗せて。の「まじか」は「まぢか」ではないでしょうか?漢字に変換しますと「間近」となりますので……。 (2017年10月13日 23時) (レス) id: edc28a4a4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもちゃ箱 x他3人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年7月16日 21時

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