3日目 ページ5
「……人間が多いな」
「ここ、変わった世界だ」
路地裏から表を見ると、大きな通りにて異常な程の人の交通量が窺える。
……これは、面倒くさい世界だな。
「A、これどうやって調べるんだ？」
「……取り敢えず、調査すべき点を整理しよう」
まず、この世界の基本と特質。
出現ハートレスの発見。
そして……あの者達が使っていた見えない不思議な力だ。あれを解かなければ、このままでは危険な気がする。
「こんなに人がいるし……ハートレスはあんまり出てないんだろな」
「そうだな、あまり期待は出来ない……ん？」
ロクサスの発言に返答しようとすると、不意にある一枚のポスターが目に入った。
[ハンター試験 希望者募集中]
……ハンター試験？
「……この世界の特質か」
「A……やった方がいいのか？」
周りを見てみると、同じ様なポスターが至る所に目立つ様に貼ってある。これで明確になったな。
「辺りを見るに[ハンター]と言う者は何かしら有名なものらしい。
それに、あの不思議な力の糸口も見つかる様な気もする。それを解き明かさなければ」
募集期間は偶然にも今日まで……まあ、すぐに出来る事に越した事はない。
「一先ず情報を集めて応募し、今日は帰ろう」
「そうだな」
ハンターか……調べられる場所があれば良いのだが。
そう思っていた矢先、インターネットカフェという物を見つけた。
何でも、喫茶店で調べ物が出来る所らしい。
オレ達が其処である程度調べていれば、簡単に方法は見つかったので速やかに応募し、帰宅したのだった。
日記___
今日は、新しい場所の調査へと向かった。
そして其処へ来た時に不思議な力を使う者達と出会った。見えない何かの力だ。
あの時の感覚は、糸で縛られた様なものだった。しかし本当に何も見えなかった。
それに加え、至る所に貼られていたポスターから[ハンター試験]という用語を知った。
調べた所によると、その試験は難関であり命を落とす事もざらにある様だ。
オレとロクサスはそれに応募したが……もしもの時はロクサスを帰せばいい。
……もしかしたら、またあの者達と出会うかもしれないからな。そうなれば、次は恐らく片方が逃げるだけでも精一杯だ。
兎も角、ハンターというものになればあの世界の秘密も分かる事だろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レフト | 作成日時：2017年5月27日 19時
