【王国心】狩人の世界の調査【H×H】 (ページ20)

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18日目ページ20

次々と来る刺客や試練を越え、事も順調に進んでいる事が見受けられる。

「……♢」

「……」

其の後も無言で進んで行くが……やはり其奴は此方を見ている。
……いい加減止めて欲しい。何故だか、彼方の殺気が此方に実体化して当たっている様な感覚に陥るんだ。

そんな嫌な気分を抱えていれば、不意に其奴が話し掛けてくる。

「ねぇ……♧」

「……何だ」

振り返らず、其の儘進みながら返事をする。

「キミは念を知っているかい♤」

其奴の吐いた聞き慣れない言葉に、ふと足を止めた。そして、後ろへと振り返る。

「念……？何だそれは」

「知らないって事は……キミのその力はやっぱり念能力じゃないんだね♤」

……もしやこの世界は、念能力というものが此方でいう属性なのだろうか。

成る程……それならあの時の見えない糸の様な不思議なものにも説明がつく。
……唯のトランプが凶器になり得るのもな。

「……念能力とは一体何なのかを説明してはくれないか」

あまり話したくはないが……折角の機会だ。
これで合っていれば、あの現象の辻褄が合う。

「うん、いいよ♧ キミには底知れない可能性がある……♡

ああ……楽しみだよ……♢」

……何が楽しみなのかは知らないが、兎に角快く了承してくれたので良かったとする。

「___成る程、理解した」

その後も試練を続けながらも説明を聞き、とうとう聞き終わったところだ。恐らく、後少しで出口に到達する時間でもあろう。

まとめるが……念能力というものは、やはりこの世界での不思議な力だった。
念能力を扱う者……念能力者は身体にオーラを纏い、身体強化や、工夫して能力を作るという何とも興味深い話だった。

そして念能力には系統があり……強化系、変化系、放出系、操作系、特質系と5種類の系統がそれぞれの者に元から存在するそうだ。
だが、念能力というものはこの世界でも一般的には
知られてはいない……というらしい。

……この世界は裏が大きいな。