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俺は目を釘付けにされた様に、その場所から眼を逸らせなくなった。
父上を刺した人物___それは父上の目の前にいる者で間違いは無い。
「確か……スクアードだったか……!」
何故、突然そんな事をしたんだ……!
湧いてきた怒りを何とか収めれば、黙ってその会話にだけ傾聴する。
話を聞くところによると……恐らく、海軍の口車に乗せられてしまったのだろう。
[エースを解放する代わりに他の海賊を全部受け渡す]……
「……そんな事……父上がする訳無いだろう」
一旦立ち止まり、今度は父上の方に目を向ける。
……父上はこの頃、体調が良くは無いと聞いた。
結局、父上が凍った津波を破壊し、退路を作る事で其奴らの疑惑も晴らすことは出来たが……やはり、父上の体調を懸念してしまうんだ。
そう思っていた矢先___
「……ッ!?」
重低音が鳴り響いたと思えば、何か大きい物が設置された様な音が聞こえた。
咄嗟に処刑台のある前方へと振り向いて見ると___其処には、次々と下から壁がこの凍った海上一帯を囲む様に出現するという光景が其処にはあった。
父上の攻撃を受けてなお、傷つかない防壁。
「ふんっ……!!」
俺も壁に近づき、かなり強めに蹴ってみるも、その部分が少し凹んだだけだった。この防壁は、中々に分厚い上に、衝撃も受け流す性質を持っているらしい。
……これは無理だな。
そして間も無く、上方が異常に明るくなったと思うと……
「……溶岩……そうか、氷を溶かす気なんだな」
空からは降り注ぐ無数の溶岩がこの囲まれた壁の中に向かっていた。
思った通りにその溶岩は氷を溶かし、次々に俺達の足場を奪っていく。
……俺は水上に立っているので問題は無いが、少々熱いな。
そう言えば、肝心のルフィは何処へ行ったのかと、辺りを見てみると……
「撃て!!」
「うわあああああ!!」
一つだけ壁が上がらなかったオーズが倒れている所へと突っ込んで行った挙句、この上ない格好の的になっていた。
革命軍のイワンコフと七武海のジンベイに助けられたルフィの元へ向かう。
「……大丈夫かルフィ」
「大丈夫だ……!!
……ジンベエ! 頼みがある!!」
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Noah†(プロフ) - 更新待ってました(*´∀`)ワクワクしっぱなしです…これからも頑張ってください(*´-`) (2018年1月8日 0時) (レス) id: 16f26e4166 (このIDを非表示/違反報告)
しーた(プロフ) - 凄く面白かったです…!!更新ずっとお待ちしております… (2017年12月25日 11時) (レス) id: e6fa4e5308 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - め、めちゃくちゃいい所なのに!…すっごく面白いです!続き気になります!更新頑張ってください。 (2017年8月24日 11時) (レス) id: 40dece2299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レフト | 作成日時:2017年2月21日 2時