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血を拭ったナイフをしまい、側で行く末を見ていた町人の方に振り向く。
「すまない。 何かロープの類の物はないか？」
「は、はいっ！！ 今すぐ持って来ます！！」
元気良く返事をすると、勢い良く去って行った町人。すると、それを機に他の町人達が此方に集まって来た。
「街を救ってくださりありがとうございました！」
その中の一人が俺に頭を下げてそう言った。
「気にするな」
「あの、何かお礼を……」
「別にいい。 その代わりと言ってなんだが、この海賊を海軍基地へ持って行ってはくれないか。
町も幾らか破損した箇所があるだろうから、交換した賞金でこの町の復興に役立ててくれ」
俺が持って行くとなると、シャボンディで一悶着があった俺を高確率で捕らえに来るだろうしな。
「え……？ い、良いんですか！？」
「ああ、それでは」
俺は頷いて踵を返すと、制止の声を聞かず島を出る為に歩き出した。
俺にはこんな事に時間をかけている暇はないんだ。
「……ん？」
しかし、歩いている途中、不意に地面に落ちていた新聞が視界に入る。
そういえば、最近はあまり新聞を見ていないな。
大抵なら気にはしない俺だが、やけに見覚えのある写真が垣間見えた気がしたので、立ち止まってはそれに注目してみる。
「なッ……！？」
大きく載っていた記事の内容を頭が理解した瞬間、俺は目を見開いては、思わず一歩後退った。
「___ポートガス・D・エース 公開処刑……！？」
彼奴が処刑だと？
エースが？ 何故、いつの間に……！
その時、俺は孤独が故に、自分の情報把握能力が劣っている事を何よりも恨んだ。
エースの処刑。それは即ち、白ひげ……父上が動き、確実に戦争になるという事。
俺がもっと早く気付いていれば、単独でも助けに行けたのに。頭の中は、既にそんな後悔という念で埋まっていた。
___……戦争は好きではないんだ。父親を思い出してしまうから。
だが、こうなってしまえば行かねばならない。
「エースの処刑はあと一週間後……走って行けば本当にギリギリだが間に合う！」
すまないサンジ……俺は一度海軍本部を目指す。
お前達を探すのは後になりそうだが、しっかりと生きていてくれ……！
俺は走り出し、そのまま海へと出て行った。
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Noah†(プロフ) - 更新待ってました(*´∀｀)ワクワクしっぱなしです…これからも頑張ってください(*´-`) (2018年1月8日 0時) (
レス) id: 16f26e4166 (このIDを非表示/違反報告)
しーた(プロフ) - 凄く面白かったです…！！更新ずっとお待ちしております… (2017年12月25日 11時) (レス) id: e6fa4e5308 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - め、めちゃくちゃいい所なのに！…すっごく面白いです！続き気になります！更新頑張ってください。 (2017年8月24日 11時) (レス) id: 40dece2299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2017年2月21日 2時
