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「あれ？ 外れてる……！」
「手錠も外すからな」
手錠も娘を傷付けないように慎重に割って外す。
「力のみで壊したのか」
「……海楼石なんぞ素手で壊せる」
すると此方を見定める様に見ていたシルバーズ・レイリーに気付いた。
何だか居心地が悪く、俺は視線を逸らしながらも答える。
「あの……ありがとう！」
そして、朗らかな笑みを浮かべてお礼を言ってきたその娘に「気にしないでくれ」と、向き直しては笑って返す。
やはり女性には元気でいて欲しいものだ。
「おいおい！
もう首輪も手錠もねェじゃねェかよっ！！」
それから、鍵束を持っている男がやって来た。
恐らく、この男も麦わらの一味の仲間だろう。
「すまない、手間をかけさせてしまって」
その者にそう答え、ふと辺りを見回してみると、気付けば衛兵は全員気絶して倒れていた。
……流石だな。
「……ん？ 誰だお前？」
ルフィは今更俺を見つけるなり、頭にハテナを浮かべる。
「今更！？ AよAっ！」
「Aなのか！？ また会ったなァ〜！！」
……これでは判らなかったか？
此処にはもう余計なものは無いので、フードを脱いで顔を見せる。
「ンッ！？
そのぐる眉、コックの兄弟か何かか！？」
「ああ、そうだ。
……ルフィ！ 此処はもう海軍に包囲されているだろう！ 大将が来る前にさっさと撤退するんだ！」
娘を麦わらの一味の仲間に任せ、俺は出口に早歩きで進んで行く。
「……A、何する気だ」
進んでいる途中で、座っているローに声を掛けられる。
「俺が表で海軍を引きつけておく。
その間にお前達も撤退してくれ」
そう言って再び歩き始めようとすれば___腕を掴まれ、そのままローの所に引かれた。
「誰に命令してんだ。
お前を置いて逃げるわけねェだろ……オレも行く」
……俺はお前達の安全を考えて言ったんだが。
ローの表情を見て、駄目だと言っても無駄だと悟る……前にもあったな、この様な事は。
こうなっては仕方がないとフードを被り、俺はローを連れて表へと出た。
「何でテメェらも来てんだ」
ローはふてぶてしく後ろから来た二人に言う。
その二人は二つの海賊の船長……ルフィとキッドだ。
「……てめェらが気にくわねェだけだ」
「Aだけまた残すわけにはいかねェ！」
後の事を考えては撤退した方が良策だと思うが……
「……まあ、良い。 早急に終わらすぞ」
「「ああ」」
二人の表情も決意を変えない様だった。
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Noah†(プロフ) - 更新待ってました(*´∀｀)ワクワクしっぱなしです…これからも頑張ってください(*´-`) (2018年1月8日 0時) (
レス) id: 16f26e4166 (このIDを非表示/違反報告)
しーた(プロフ) - 凄く面白かったです…！！更新ずっとお待ちしております… (2017年12月25日 11時) (レス) id: e6fa4e5308 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - め、めちゃくちゃいい所なのに！…すっごく面白いです！続き気になります！更新頑張ってください。 (2017年8月24日 11時) (レス) id: 40dece2299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2017年2月21日 2時
