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___バンッ！！
「「！？」」
サンジは勢いに任せ、大きな音を立ててドアを開ける。中にいる者達は皆驚愕し、たちまち此方に振り返った。
「おい！ どうしたんだサンジ！
……ってそいつ誰だ！？」
手配書で見かけた麦わら帽子の少年がサンジの背後にいる俺に眼を向けた。
……その少年は確か、麦わらのルフィ___一味の船長だ。
麦わらのルフィの問いかけに、サンジは若干息を切らしながらも朗らかな笑みを浮かべる。
「紹介するぜ！オレの兄さんだ！！」
……これは挨拶した方がいいのだろうな。
取り敢えず周りを確認し、これといって特に問題なかったのでフードを外す……そうすれば、自然と視線が俺に集中していた。
「サンジの兄のAだ。
弟がいつも世話になっているな……感謝する」
俺がそう告げ頭を下げれば、麦わらの一味の者達は途端に刮目し___
「「……サンジの兄貴ィ〜〜〜〜！！！？」」
此処ら一帯に絶叫が轟いた。
「えッ！？すっごい美人！ 本当にサンジくんのお兄さんなの！？」
「……確かに似てるな……眉毛が」
「サンジと同じニオイがするぞ！」
「そ、そうか……」
叫喚の声が収まったかと思うと、瞬間的に間近に迫られ、俺はその勢いに若干困惑する。
この雰囲気は嫌だという訳では無いが、自分の現況として、あまり慣れているものでも無かった。
すると、俺が返答に困っていれば、何を思ったのか後ろにいたサンジに手を引かれる。
「あら、仲が良いのね」
ふふ、と笑いながら黒髪の女性は言う。
サンジはそれを耳にした瞬間顔が赤くなり、パッと手を離した……何故だ。
続いて、麦わらの少年が手配書を比べても遜色無い表情で此方にやって来た。
「なあ、おれルフィ！ よろしくな！」
「あっ……おい、ルフィてめェ！」
「そうか……ふふ、よろしく頼むぞ」
彼の純粋無垢な笑顔は、裏表が一切ないように思えて、つられる様に俺も笑った。
麦わらの一味はつい最近結成された海賊団だと、七武海討伐のニュースで既に俺は知り得ていた。
正直、最初はサンジが麦わらの一味入っていた事を知ったとき、一抹の不安があったが___
___裏切らない。
この者達にならば弟を任せる事が出来る。
直感的にそう思ったんだ。
「……ん？」
軽く笑った後、ふと静かになった周りを見ると、此方を見て唖然としている一味の姿が其処にはあった。
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Noah†(プロフ) - 更新待ってました(*´∀｀)ワクワクしっぱなしです…これからも頑張ってください(*´-`) (2018年1月8日 0時) (
レス) id: 16f26e4166 (このIDを非表示/違反報告)
しーた(プロフ) - 凄く面白かったです…！！更新ずっとお待ちしております… (2017年12月25日 11時) (レス) id: e6fa4e5308 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - め、めちゃくちゃいい所なのに！…すっごく面白いです！続き気になります！更新頑張ってください。 (2017年8月24日 11時) (レス) id: 40dece2299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2017年2月21日 2時
